北朝鮮で「初の女性後継者」となるのか?金正恩氏の健康状態は

2020.04.30
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by 編集部サトシュウ
金兄弟②
 

朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の健康問題が報じられるようになる一方、その後継者として金委員長の妹である、金与正(キム・ヨジョン)氏がにわかに注目を集めるようになってきた。朝鮮日報によると、韓国の国会立法調査処が28日、金正恩氏が近く金与正氏に後継者を意味する「党中央」の地位と役割を付与するとの分析報告書を出したという。果たして、北朝鮮で女性のリーダーが誕生するのだろうか。

きっかけは金正恩委員長の健康問題

金与正氏の現在の地位は労働党中央委員会第1副部長。実質ナンバー2に近い位置にいる。報告書では、「北朝鮮の党政治局会議と最高人民会議内容を分析した結果、北朝鮮は体制安定のために金与正の地位と役割を強化した」とし、金与正氏の後継者の地位を与える可能性があるとの見通しを示している。

では、その根拠は何なのか?

中央日報によると、金与正氏が今年初めから金正恩に代わって対南および対米談話を発表しているなど、「党中央」の役割を担っていることを、立法調査処は根拠として挙げていると伝えている。

金与正氏は現在32歳。家父長的な文化が強い北朝鮮で、女性後継者になりうることは現実的なのだろうか。

朝鮮日報は北朝鮮出身のある専門家の話として、「金与正氏がリーダーの隊列に上った場合、拒否反応はかなり強いだろう」と予想していて、金一家というだけですんなり収まる話ではないように思われる。

聯合ニュースでも、直ちに金与正氏に後継者の地位と役割が与えられるには限界があるとし、「金正恩委員長の復帰後、正式な手続きが一度必要とみられる」と報じている。

金正恩委員長には3人の子どもがいるとされているが、まだ10歳以下ではないかとみられ、何かあった時にすぐに後継へというわけにはいかないだろう。依然として金正恩委員長の健康状態は謎に包まれたままだが、今後どのような動きがあるか注目していく必要がありそうだ。

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