韓国で制限緩和した直後に79人集団感染。発端は3密状態のクラブ

2020.05.11
by tututu
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韓国ソウルにあるナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染が、更なる拡大を見せている。NHKによると、9日の時点では15人と発表されていた感染者数が11日、79人まで確認されたことがわかった。今月6日に制限が緩和されたばかり韓国で、再び感染拡大の危機が迫っている。

制限緩和が逆効果?韓国で79人が集団感染

「世界をリードし、世界の標準になった」「K防疫」と、就任3年目を迎えた10日、自らの成果を強調する演説を行った韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領。その矢先に、首都ソウルのナイトクラブで大規模な集団感染が発生してしまった。

その感染源と見られているのは、発熱などの症状があるにも関わらずクラブを訪れた20代の男性で、店の客や家族などに瞬く間に感染が拡大。日を追うごとに感染者数が増えている。男性は店内でマスクを着けていなかったという。

日本テレビによると、店に出入りしていた客は6~7000人はいるといい、保健当局は全ての客と連絡を取ろうとしているという。しかし、人物の特定は難航しているとみられ、直ちにPCR検査を受けるよう求められたのは全体の4割程度にとどまっている。

韓国は一時、1日の感染者数が1000人に迫ることがあったものの、3月上旬から減少傾向に転じ、4月下旬から5月上旬にかけては一桁まで減っていた。これを受け、政策の一部を緩和。街には多くの人たちがあふれ、「緩んでいるのでは」という指摘もあった。

以前の状況に戻るのではという懸念がある中、ソウル市は市内にある遊興施設の営業中止命令を発表し、「違反すれば厳重な処罰を受ける」と警告。13日から高校と小中学校の登校を順次再開する予定だったが、延期すべきとの声が高まっているという。

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