ビジネスは「需要」より「痛み」を見つけると無駄がない理由

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製品やサービスを開発するにあたっては、まず「需要」を探ることが重要だと言われますが、その上を行く「見つけるべきもの」が存在するようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「ニーズよりもペインを探るべき」として、その納得の理由を記しています。

ニーズよりもペイン

ビジネスってニーズ(需要)を見つけて、それを供給で満たしていくという考え方もできるんですが、一方で、ペインを見つける方が話が早かったりするんですよ。

ニーズというのは、nice to have で「あれば良いよね」、「そうなったらステキだよね」というレベルの話です。ところがペインというのは痛みですから、取り除かなきゃ困るわけです。できたら良いよねではなく、痛いから早く取って下さいという状態なわけですから、買う、買わないという選択の結果がすぐに出るんです。だから時間的にも、工数的にもムダが無いんです。

なんたってnice to have の反対語は、must have ですから。must have 絶対に持ってなきゃダメ、ということは、持っていなかったら死んでしまうということで、英語ではmust have or die ということになるんですね。

ですから、何かを売りたいと考えた時、それが製品であろうが、サービスであろうが、それが無かったら困る人、痛みを感じる人がどこにいるのか?を考える方が、ニーズを見つけるよりも先なんですよ。

ところが人間って慣れる生き物ですから、最初は痛みに感じていたことにも、次第になれるんですね。ま、それは仕方が無いって感じで。そうするとペインがある状態が普通になってしまって、気にならなくなるんです。ですから、売る方が、

 ■ 何か痛みはありますか?

って訊いても、ほとんどの人は適確に答えられなかったりするんです。自分で自覚が無くて、他者に言われて初めて気付くということがままあるんです。これを自分で気付ける、つまり自分のペインはこれなのだと理解していると、人間の成長に繋がるんです。

ペインということは取り除かなきゃならないわけで、そのために試行錯誤をするわけですよね。これって人生に於ける大いなる変化そのものですから。

そんなペインを取り除いてあげる製品やサービスを開発できたら、それはビジネスになってしまうんです。しかし個人レベルのペインなんて、あまりにも特殊ケースが多くて、汎用性の無い形が多いんですよ。だから、自分で解決させる方法を考える方が話は早くて、おまけに満足感というか達成感は高いモノなんです。

ペインを放置しておくと、これはコンプレックスとなって、あなたの人生にネガティブな影響を及ぼします。社会人になって時間が経つのに、このペインから目を背ける生き方をしていると、ドンドン自分が嫌いになっていきますからね。

私は一時、学歴が低いことがペインになっていたんですが、これを放置したまま生き続けると、自分が卑屈になって行くだろうと分かったんですね。いつまでも「私は学歴が無いからおバカなのだ」って自分に言い続ける人生は真っ平ゴメンだと考えたので、学歴に変わる何かを身に付けようと思ったんです。と同時に、学歴だけで判断されるような環境に身を置くのを止めようとも考えました。

あれから20年以上経っていますから、今では学歴の低さがコンプレックスになることはありません。そうなるために、一般の大卒の人たちの数倍から10倍程度の本を読み、人様からおカネを頂けるレベルの専門性を身に付けたわけです。こうやって私なりにペインを取り除いたわけで、その過程全てが、私にとって価値ある経験だったんですね。

ですから、一度じっくりと自分のペインがどこにあるのか、それを解消させるために今何ができるのかをちゃんと考えた方が良いと思いますよ。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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