獣医師が飼い主にお願い。ペットにもソーシャルディスタンシング

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数は少ないものの新型コロナウイルスへの感染が確認されたペットがいます。ペットから人への感染は確認されていませんが、飼い主はペットの感染の心配はもちろん、自分自身への感染も心配しなければなりません。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生が、アメリカでの例を紹介し、飼い主が取るべき行動、注意すべきことを伝えています。

コロナウイルスに負けるな! シリーズ6「ペット保持者が実行すべき予防対策とは何か?」

アメリカで、猫2匹が新型コロナウイルスに感染したことが先日確認され、連邦機関はペット保持者が取るべき多くの予防策を発表しました。

米国農務省(USDA)と、米国疫病予防管理センター(CDC)によると、2匹の猫はニューヨーク州の別のエリアで感染が確認。軽度の呼吸器症状が出ていますが完治する見込みだと言われています。

1匹の猫は、飼い主が新型コロナウイルスに感染後に検査され、もう1匹の飼い主は、新型コロナウイルスに感染していないと言います。動物がウイルスに感染した事に気づかなかった家族又は室外での感染者との接触を通して、ウイルスに感染した可能性があると推測されていると言います。

現段階では、ペットが人へウイルスを拡散するという事実はありません。では、ペット保持者が実行すべし予防対策とは何か?今日はこの1点のみお話させて下さい。

感染予防対策「ペットを他の人間の家族同様に接しましょう!」

これは、ペットが室外で他の人や動物と接触しないようにしてほしいという事です。例えば猫は、もし外で飼われているのならば、すぐに室内飼いをするようにしてほしいです。

犬の場合には、お散歩に連れて行く際は、混雑するドッグランを避けたり、リードを必ずつけて散歩をしてほしいです。(最近、ノーリードのお散歩を見かけますが事故に遭う可能性もあるので、ノーリードでのお散歩はやらないでほしいです)。

他の人や動物から約1.8メートルの間隔を保つ様にしてほしいという事です。犬同士の接触も極力は避けてほしいです。

●まとめ
これらの事は、ペットの飼い主がもしウイルスの陽性と診断された場合とアメリカでは推奨をしていますが、飼い主さんがウイルスに感染していなくても、日頃から「予防策」として、普通に行う事は、犬や猫の感染や命を守る事にもなります。実践してみて下さいね。

image by: shutterstock.com

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