親も子も気分が楽になる。ドラゴン桜の指南役が送る珠玉の発言集

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新型コロナウイルスに伴う全国の休校措置が、いよいよ解除されようとしています。地域によってはさまざまな条件がつけられた中での開校となりますが、学校再開にあたり、親や教師はどんなことを心がけるべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、「コロナ時代の子育てと教育」について、これまでの自身のツイートの中から役立つであろう「珠玉の発言」を紹介しています。

コロナ時代の子育てと教育 大胆な発想転換で乗り切ろう

新型コロナと共に生きる時代は、子育てと教育においても大胆な発想転換が必要です。そこで、親野智可等のツイッターから参考になりそうなものをいくつか紹介いたします。

●学校が再開だ。先生たちに心がけてほしいのは、子どもたちが「学校って楽しい」「授業・勉強が楽しい」「先生が大好き」と思えるようにしてあげること。勉強の遅れを取り戻そうとギュウギュウ詰めにしないで。教科書を全部やる必要はない。思い切った精選が不可欠。何を削るか、文科省の指針を早く!

●教室の三密をなくすには少人数学級が一番だ。というより、それしか方法はない。40人学級では無理に決まっている。30人?いや、この際だから一気に25人学級くらいにすればいい。そのためには先生を増やす必要がある。大混乱必至の9月入学を強行して莫大なお金を使うより、そこにお金を使うべきだ。

●今、文科省や教育委員会の役人たちは、9月入学の情報を収集したり資料を作成したりで大変だ。政治家へのレクチャーにも駆り出される。本当にやるべき仕事ができない。授業時間が減ったことへの対応もオンライン教育の準備もできない。有限なマンパワーが浪費され、結局は子どもたちが被害者になる。

●少人数学級とオンライン教育の実現が喫緊の課題だ。大混乱必至の9月入学に予算と時間とマンパワーを浪費している場合ではない。三密対策としては少人数学級しかない。コロナ第二波の対策としてはオンライン教育の整備が不可欠だ。この2つを最優先にすべき。このままでは子どもたちがかわいそう過ぎる。

●9月入学なら大学が国際化して留学生が増えるとか、海外の優秀な教授が来やすくなるなどと、本気で考えているのか?そんな単純なことではない。文科省の資料「大学における教育内容等の改革状況について」を見れば、留学生を増やすには海外の大学との交流協定が一番だとわかる。地道な努力が必要なのだ。

●9月入学の最大のメリットは留学しやすいということ。もちろん留学生を増やすことは大事だが、そのための方策は他にいくらでもある。文科省の資料「大学における教育内容等の改革状況について」を見れば、留学生を増やすには海外の大学との交流協定を結ぶのが一番効果的だとわかる。他にも留学費用を補助する、学生の啓発に注力するなどもある。これらのすぐできることをやらないまま9月入学を強行しても留学生は増えない。留学生を増やすために、コロナのせいで大混乱している教育現場をこれ以上混乱させるのか?メリットに比べてデメリットがあまりにも大きすぎる。犠牲者は子どもたちだ。

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