韓国の教会でまたクラスターが発生した。韓国のソウル近郊の仁川(インチョン)にある教会で、新型コロナウイルスの集団感染が発生し、これまでに信者など45人の感染が確認されたとNHKが伝えている。
韓国 ソウル近郊の教会で新たに45人集団感染 新型コロナ #nhk_news https://t.co/U92hp7K8NP
— NHKニュース (@nhk_news) June 2, 2020
なぜ何度も韓国の教会で集団感染するのか
集団感染が発生したのは、ソウル近郊、仁川にある教会。先週開かれた会合がきっかけだとされ、牧師や信者など合わせて45人が新型コロナウイルスに感染したという。韓国政府は「首都圏での大流行も懸念される」として警戒を強めている。
韓国の教会で集団感染が発生したのは初めてではない。
ことし2月には大邱(テグ)市にある、新興宗教団体「新天地イエス教会」でクラスターが発生。新型コロナウイルスの感染を拡大させたとして、教祖が土下座して謝罪。ソウル市が教祖であるイ氏や教団幹部らを刑事告訴する事態になった。
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3月中旬には京畿道城南市(キョンギ・ソンナム)にある、「恩恵の川教会」でも集団感染が起きた。韓国政府と京畿道が宗教集会の自制を求めていたものの、教会は日曜日に礼拝を行ったことがきっかけで、感染が拡大。58人が陰性判定を受けていた。
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これだけではなく、富川(プチョン)市の「富川生命水教会」で15人、水原(スウォン)市の「水原生命泉教会」で10人など、明らかになっているだけで、これほど多くの集団感染が教会で起きているのだ。
なぜ韓国で新興宗教団体の教会における集団感染がなくならないのか。韓国では全面的に礼拝を禁止すると強い反発が起きるといい、宗教行事を禁止することは国民の権利を侵害するものと捉える見方もあるようだ。