トップは石破氏
報道各社の世論調査では、ポスト安倍レースのトップを走っている石破氏だが、党内での基盤は弱い。支持拡大が課題となっているだけに、次の総裁選を見据えて、二階幹事長に直談判したとみられる。安倍内閣の支持率が低下する中での動きは、明らかにポスト安倍を意識しての行動だろう。
読売新聞によると、石破氏は8日、記者団に「自民党内だけに支持されればいいわけではないが、党総裁でなければ首相たり得ない。ジレンマがある」と話したといい、今後二階幹事長に接近していく可能性もある。
「ポスト安倍」候補、石破氏がトップ…読売世論調査https://t.co/uSf3ByoIdQ#政治
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) June 8, 2020
その他の候補者
では、他のポスト安倍はどうなのか? 一時、国民から圧倒的な人気を誇っていた小泉進次郎環境相が石破氏を追う展開。気候変動問題をめぐる「セクシー」発言や、人妻実業家との不倫疑惑などで人気を落とし、そこから浮上できていない印象だ。
一方、首相が後継として期待感を示している岸田政調会長もポスト安倍に名を連ねるが、新型コロナウイルスへの対応策をめぐり、岸田氏が提唱したとされる「給付金30万円」案が批判を浴びるなど、存在感を示せていない状態にある。
また、異彩を放っているのが河野太郎防衛相。ツイッターフォロワー数163万人を超える発信力が武器で、行革等担当相(国家公安委員長)、外相、防衛相と要職を歴任。河野家3代の悲願を目指す。
河井克行・案里氏夫妻が立件されれば、安倍政権の足元はぐらつき、ポスト安倍レースが一気に加速しかねない。石破氏が二階幹事長にパーティーでの講演を依頼したことは、その事実以上の意味を持つとみられ、他の候補者たちがどのような動きを今後見せていくか注目される。