気をつけたい。海外でNGなジェスチャー
逆に、ネガティブなしぐさはどうなのでしょうか。日本の場合、手のひらを相手に見せて距離を取ろうとするしぐさだったり、両腕を顔の前で交差させ「×(バツ)」を描く動作だったりするはずです。
海外のしぐさについては、前のページで紹介した「AROUND THE WORLD IN 42 HAND GESTURES」に詳しく掲載されています。
手をすぼめて胸の前に示すのはNG/フランス
例えばフランスに関しては、指先で砂をつまむように、両手の親指とそれ以外の指を合わせ、手のひらを上に向け、胸の前に示す動作が紹介されています。これで「ストレスを感じている」などの意味が示せるとか。
手をすぼめた状態で上下させるのはNG/イタリア
イタリア人が解説する『Understanding Italian Gestures』というネット記事によれば、このフランス人の手つきに、両手を上下に動かす動作を加えると、イタリアでは「強烈な疑問を感じている」といった意味を示せるみたいです。
手のひらを上に向けて上下に揺らすのはNG/スペイン
さらに両手の指先を広げ、手のひらを上に向けたまま上下に揺らすと、スペインでは「あいつは、だらしない」といったネガティブな感情が示せるのだとか。 それぞれ、通じ合う部分がありそうですね。
ほかにも世界のジェスチャーは、いろいろとあります。
人差し指で目の下を(あかんべのように)触ると、フランスでは「お前を信用していない」といった意味になると「AROUND THE WORLD IN 42 HAND GESTURES」にも書かれています。
日本の「あかんべ」の意味は「嫌い」といった感じですから、なんとなくネガティブな印象では通じています。
人差し指でこめかみを押すのはNG/ドイツ
ドイツでは「人差し指でこめかみを押す」と、「あんた、おかしいんじゃない?」といった意味になります。
このしぐさは比較的いろいろな国の人がやる印象があります。筆者は実際に、オランダでこのジェスチャーをされた経験もあります。なんとなく意味は、伝わってきますよね。
このように世界には日本とは異なる意味を持つジェスチャーがたくさんあります。日本では当たり前のように使われているしぐさのなかには、海外ではNGであることも少なくありません。
海外に気兼ねなく行けるような時期になったら、ジェスチャーも勉強してみると、より深いコミュニケーションが楽しめるはずです。簡単なトラベル会話よりも難しいかもしれませんが、学ぶかいはありそうですね。
参考
・Analyzing Facial Expressions and Hand Gestures in Filipino Students’ Programming Sessions-IEEE
・How Filippinas Say Yes (Or No)Without Actually Saying It-Living in Cebu Forums
・Expect the Unexpected: 4 things you may not know about Nepal-oneseedexpeditions
・AROUND THE WORLD IN 42 HAND GESTURES-Work the World
image by:shutterstock
※この記事はTRiP EDiTORから転載しました。(初出:2020/06/13)
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