全ての業種で使える。思わず相手が話したくなってしまう体勢とは

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すべての業種に共通して求められる能力のひとつに、「お客様から話を引き出す」というスキルがありますが、これがなかなか簡単なものではありません。販売のプロフェショナルはどのようにして、お客様がお話しやすい雰囲気を作っているのでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、「姿勢」にフォーカスを当てその有効な方法をレクチャーしています。

ほんの少しの動きが

私には良くない癖がいくつもあります。特に人の話を聞く時などに出る癖に、腕を組んでしまうという癖を持っています。腕組みは無意識の自己防衛心理が出るとも言われているので、自分でも、「これはいかんよな」とは思っているのですが、元来の人見知りな性格が自然とそうさせてしまっているのか、長年どうしても治せていません(治そうという努力はしていますが)。

これだけ聞けば、接客業や販売業としては、非常にまずい癖だと感じますよね。ただまぁ幸いにもというか、これで相手の方に「こいつ話を聞く気がないな」と思われたことは一度も無いと思います。私がそう思うだけではなくて、何だかんだで相手の方もよく話をしてくれるのです。

そうなっている要因として考えられるのは、ほんのちょっとの身体の動きじゃないかと思っています。たとえ腕を組んでしまおうが、たとえ目を合わせきれなかろうが、「あなたの話に興味を持ってますよ」という身体の動きが常についてくるのです。だからなのか、相手の方はよく話をしてくれるようになります。

身体を動かしていると言っても、やっていることはとてもシンプルです。前のめりになるというだけ。話をしてくれる相手に、前のめりになって少し近づくというだけの話で、本当にこれだけしかやっていません。たったこれだけのことなのですが、前のめりになるという行為で興味を持っていると思ってもらえるのか、話をしてもらえることがとても多くなります。

いわゆる、「話を聞きたいですよ」という表現をするボディランゲージです。

「聞く」という行為に関して、販売員はとても勉強をしています(ですよね?)。その「聞く」という行為については、「どうやって質問をすればいいのか」とか、「どのタイミングで相槌を打てばいいのか」みたいな、会話術的なノウハウがたくさん存在しているわけです。

これらも言うまでもなくめちゃくちゃ大切なことではあるのですが、たとえいくらそんな会話術を身につけていたとしても、身体の動きが伴っていなければ相手はまず気分よく話をしてくれることがありません。聴覚情報(会話)がいくら優れていても、視覚情報(目)に入ってくるものが、「あ、こいつ聞く気ねーな」と思われれば、それで話をする気は失せてしまうのです。

だからこそ、ちょっとした動きでも良いので、身体全体で「聞く」という意識を持つことが大切ではないでしょうか。少なくとも下手な会話術を身につけるよりも、ちょっとだけ前のめりになって、ちょっとだけ目に輝きが出るような興味を持っている感が見られる方が、何倍も相手は話したくなるものです。

人の話を聞く時の身体の動き、どんな動き方で自分が話を聞いているのかをぜひ確かめてみましょう。

今日の質問です。

  • お客様と会話をしている時の自分の身体の動きは、相手に興味を持っていることが伝わる身体の動きになっていますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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