自分が物事をどのように捉える傾向があるのかを把握しておくことは、日々の生活で起こるさまざまな事象に心をざわつかせないためにも有益ですよね。そんな「思考の癖」のチェックシートを紹介しているのは、心理カウンセラーの吉田こうじさん。吉田さんは自身の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』で今回、36のチェック項目を記すとともに、現実を変化させたいと思う人がチャレンジするべき「新しい思考反応の身につけ方」をレクチャーしています。
思考癖チェックシート
今回は思考の癖(傾向)をチェックする項目をいくつか用意してみました。厳格に考えなくていいので、「まあそうかな」と思ったものにチェックを入れてみてください。では、さっそくはじめてみましょう^_^
- 自分自身や他人を受け入れる方だ
- 自分自身や他人を批判する方だ
- 知らないことを知ろうとする方だ
- 知らないことを知ったかぶりする方だ
- 思慮深く、客観的に考える方だ
- 反射的に主観的に反応する方だ
- 考え方に柔軟性がある方だ
- 一度、考えが浮かぶと、その考えに執着する方だ
- 2つ3つの選択肢がある方が盛り上がる方だ
- 2つ3つの選択肢があると逆に困る方だ
- 違いを尊重する方だ
- 違いを怖がる、恥ずかしがる方だ
- 情報不足を疑う方だ
- 一つの考えで決めつける方だ
- 他人の考えを尊重する方だ
- 自分の考えを守ろうとする方だ
- 自分の思い込みに疑問を投げかける方だ
- 自分の思い込みを確信、強化する方だ
- 可能性は無限にあると考える方だ
- 可能性には限りがあると考える方だ
- 普段、好奇心を大切にして変化を楽しむ方だ
- 普段、安全、安心を大切にして変化を避けようとする方だ
- 人間関係においてWin-Win(相互利益)の関係性を模索する方だ
- 人間関係において、Win-Lose(勝ち負け)の関係性を考える方だ
- 人とのつながりや絆を感じる方だ
- 人との距離を遠くに感じる方だ
- 価値観の違いを対話を通してすり合わせしようと考える方だ
- 価値観の違いを議論で打ち負かそうとしたり、最初から違いは埋まらないと諦める方だ
- 人の話や行為は「事実」に着目する方だ
- 人の話や行為は「善悪」「正しい、間違っている」に着目する方だ
- 他者との共通点を見つけようとする方だ
- 他者との違いを見つけようとする方だ
- 他者からのフィードバックには価値があると捉える方だ
- 他者からのフィードバックは否定、批判、攻撃と捉える方だ
- 解決することや創造することに関心が向く方だ
- 批判や攻撃、あるいは防御に関心が向く方だ
はい。チェックリストは以上です。気づかれた方がいるかと思いますが、奇数番号と偶数番号とでは、思考の方向性が真逆に向かうようにしてます。各々1点として、奇数合計と偶数合計を出してみてください。ザックリとした傾向としては…
奇数番号の点数が高い
- 現状を客観的、肯定的に受け取る
- 制限を嫌い、未来志向で選択肢を増やそうとする
- 周囲にポジティブな印象や影響を与える
偶数番号の点数が高い
- 現状を批判的、自虐的に受け取る
- 制限されること、選択肢を増やすことを諦めている
- 周囲にネガティブな印象や影響を与える
こうしたことがいえるんじゃないかと思います。これは、どちらかの方が「いい、悪い」「正しい、間違っている」という話ではありません。どちらの方が、【未来のあなたに役に立つ思考なのかどうか】を振り返るためのものです。
反射的に反応するのが思考の癖です。もしも「いつも通り」の反応を変えてみたいと思うのであれば、
- いつもどんなふうに反射的に思考反応しているのかを知り
- いつも通りの反応している自分を否定したり批判することなく、深呼吸してまずは受け入れ
- その上で、いつもとは違う思考(未来志向、選択肢を増やす、客観的情報に着目する)にチャレンジする
- チャレンジした思考から得られた答えの通りにアクションを起こしてみる
- アクションから次の思考チャレンジの学びを得る
こうしたサイクルを繰り返すことで、新しい思考反応を身に着けることができます。
それと、「こんな場面では、こんな質問を自分にしてみる」といった「自分に役立つ質問リスト」を事前にいくつか用意して手元に置いておき、いざという場面では機械的にそのリストに基づいて自問自答してみるというのもいい方法だと思います。
現実を変化させたいと思う人は、ぜひチャレンジを続けてみてください。
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