米中戦争の開戦は秒読み段階。南シナ人工島をアメリカが先制攻撃へ

 

「南シナ海人工島攻防戦」に向け防御を固める中国

米欧諸国の出方を探る目的でしょうか。習近平国家主席とその政権は、9月に予定されていた香港議会の選挙を“コロナ理由”で1年間延期するという決定を行いました。

実際には、以前にも触れたように、民主派勢力への弾圧のための時間稼ぎというのが本当の目的だと思われますが、同時にアメリカの太平洋艦隊との戦端が開かれるのではないかと予想される南シナ海からアメリカの目をそらす狙いもあるのではないかと考えます。

その表れに選挙実施の延期を発表してすぐに、香港国家安全維持法に即した民主派と目される活動家たちの逮捕が相次ぎ、欧米諸国からの非難が“予定通り”に高まり、メディアも香港の問題を大きく取り上げています。

しかし、その反面、南シナ海での中国軍の実戦的な演習の内容についてはあまり取り上げられていませんが、可能性が高まっていると“認識”されているアメリカによる南シナ海に位置する中国の人工島と軍事拠点への攻撃に備え、それらの防衛と徹底抗戦に備えた準備を進めているようです。

例えば、尖閣諸島海域への侵入にも用いられた空母・遼寧を中心とする攻撃群もすでに南シナ海海域に派遣されているとの情報もありますし、朝鮮半島有事による北朝鮮からの難民流入を防ぐための中朝国境に配備されていた部隊も近く南シナ海周辺への配置転換が行われる予定とのことです。

もしここで北朝鮮が何らかの挑発的な動きを再開し、それにアメリカや韓国などが反応を迫られるような事態になったら、さらに事態は複雑化しますが、この話題はまたにしましょう。

中国政府と人民解放軍内では対米開戦(アメリカからの攻撃)の可能性について準備が始まり、緊張感も高まっているとのことですが、アメリカ国内はどうでしょうか。

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