米中戦争の開戦は秒読み段階。南シナ人工島をアメリカが先制攻撃へ

 

ヨーロッパや各国は米中どちらにつくのか?

フランスについては、比較的、中国の主張も取り入れ、中国との経済関係の維持・強化に重きを置いた対応をしていますが、英国については、中国への遠慮はありつつも、香港問題と絡めて、中国に対しては強硬的な態度を示さざるを得なくなっています。

英国は南シナ海における米中の軍事的な衝突は望まないが、究極的には香港やインド・パキスタンなどのcommonwealth諸国(旧英国領諸国)に火の粉が降りかからなければ良しとするという態度を取っているように思われます。

ドイツについては、これまで比較的親中国とされてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて政権内や国民感情が反中国になってきていることを踏まえ、米中両国に自制を促しつつも、積極的にアメリカも中国も支持しないという立場を取っています。

ギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどの南欧諸国もそうでしょう。そして、中国からのアプローチが激しい中東欧諸国については、中国への“恩義”はあるものの、本件にはあえてコミットしていません。

見ての通り、欧州は一枚岩ではなく、【アメリカとUnited Europeによる中国攻撃】という最大の脅威を防ぐことが出来そうだという点では、中国政府にとってはある程度、目的は達成しているのかもしれません。

では、実際の開戦の可能性についてはどうでしょうか。

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