フィリピンのハードすぎるコロナ対策!
しかし先生が語った事情は、結構ハードでした。
一言で言うと、先生はつい先日まで、「セブ島」に住んでいました。しかし今回、実家のある「ミンダナオ島」まで戻ってきたそうです。理由は当然、コロナウイルスによる生活変化。
途中経路は聞き忘れたのですが(たぶん船?)、最終的な移動手段はバスで、そこには6人だけの乗客がいたそうです。
するとミンダナオ島についた直後「新型コロナウイルスに感染していないと判明するまで隔離される」ことになったそうです。ここまでは、確かによく聞きます。ここ日本も、海外から来た場合、2週間前後の自宅待機を命じられます。
しかしミンダナオ島ではそれがさらに厳密で、「使われていない学校」で、「15日間の滞在」をしなくてはならないそうです。
もちろん、外出などは一切許されません。
いや普通、ホテルとか想像するじゃないですか。しかし本気で、そのまんまな学校だそうです。
さらに恐ろしいことに、使われていないだけあって「水が出ない」のだそうです。もちろん食事も出ません。
ホテルみたいなものとぜんぜん違い、本当にただの学校だそうです。じゃあ水や食事はどうするのか?
それは、家族に連絡して、買って届けてもらうのだそうです。
しかも検疫の意味合いから、会うことも一切許されず、校舎の入り口に置かれ、それをゲットするだけだとか。大変すぎます。そして学校だけに、お風呂もなく、ベッドもなく、教室の床に寝るだけだそうです。くわえてシーツや着替えは家族に持ってきてもらうとか。
なんて大変な。
そして気づいたと思うのですが、トイレは学校のトイレを使用するわけですが、「水が流れない」わけで。
「そうなると、家族が買って来た水を使って流すの…?」
そう僕が聞くと、先生は答えました。
「さっき、外にタンクを置いて、雨水をためてきた」
サバイバルかと。
もうここ、無人島かと。
すさまじい状況にビックリです。
くわえて使われてない学校もあって、ネズミが天井裏を常に走っているそうです。そもそもフィリピンは暑い国がゆえに、ネズミの数は非常に多いとか。
その流れで話が出たのですが、いわゆる「G」も結構多く、なおかつ大きいそうです。もう書くだけで怖い。その学校でGが出たという話はしていませんでしたが、何にせよ現場的に恐ろしい状況だろうということは分かりました。
くわえて教室には電気がないそうで。
これも自分のライトを使って照らしているそうです。
これ、普通にホラーの舞台ではないかと。
唯一の救いはネット環境が使える、ということで、それで家族と連絡を取ったり、またこうして、オンライン英会話という「仕事」をしているそうです。
何と言うか、自分の単語力の低さもあいまって
「それはハードだ」
「なんてハードなんだ」
という言葉を連発していました。もうたいてい「ハード」で乗り切る。
そういえば以前のフィリピンの先生に、「フィリピンは感染対策がすさまじく、外出する日程も厳密に決められ、なおかつ許可証が一家族一枚しか渡されず、同時に一人しか出られない」など聞いておりました。
そのため厳しいとは理解していましたが、まさかここまでの状況とは。
しかし現在、フィリピンの患者数は14万人(100万人にたいして1,300人ほど)。日本が現在5万人(100万人にたいして400人ほど)と考えると、これだけの対策を取りながらも大変な状況だ、と思いました。
何にせよ、あまりのエピソードに、レッスンの25分間、教材を完全無視して、それだけの話しかしませんでした。
色々とハードすぎる状況を感じつつ、早く現状が落ちつくことをハードに願いながらレッスンを終えました。
自分自身のハード以外のボキャブラリーをいい加減増やしたいと思いつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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