加速するポスト安倍争い。「菅義偉政権」誕生で投資すべき業界とは?

 

菅・二階政権誕生なら不動産「大化け」も

そして、もし菅、二階政権誕生となれば、久しぶりの「党人内閣」の登場になります。

過去の自民党総裁の系譜を見れば分りますが、吉田茂を筆頭に、佐藤栄作、池田勇人、福田赳夫、中曽根康弘などすべて高級官僚、東大京大卒のエリート出身です。あるいは、小泉純一郎、安倍晋三のように、二世、三世の名門の出です。その一方で田中角栄などは、学歴がなく、庶民の出のタタキ上げで、政界トップに登りつめて権勢をふるいました。

どちらかと言えば、菅義偉も二階俊博も、この田中角栄型に近いタタキ上げの政治家です。おそらく安倍政権とは、ガラリと変ってしまう政権となるでしょう。

政界の新陳代謝が起るのは、ほぼまちがいない。なので政策転換となるでしょう。アベノミクスは終焉して、“スガニカイミクス”が出てきます。

どんな政策か? 今回、コロナ感染拡大を多少容認してでも、両氏は「Go Toトラベル」を強行しています。

なので将来、2022年頃には、地方活性化を名目に「ミニ日本列島改造論」が出てくる可能性があります。長いデフレ不況、デフレマインドから脱出できない日本に新しい日本列島改造論を打ち出して、インフレを起そうとするのではないでしょうか。

奇しくも二階俊博は、田中角栄を「自己の政治の師」としてあおぐ人物です。菅義偉も秋田の地方の出、田中角栄とその出身が相似しています。

だから、地方活性化には、菅、二階ともに、おおいに情熱があるはずです。以上の観点から、今低迷している不動産業界は、長い目で見ればバーゲンセール中と言えます。とくにAIクラウドなどを活用している中堅不動産や建設会社の株が2~3年後には大化けする可能性もあります。

さて、いよいよ永田町はこれから政界秋の陣へ! 政権末期近しと見られている安倍首相が、年末年始に乾坤一擲の勝負に出るかどうか? 本年11月の米国大統領選挙の結果と合わせて、日米の株価の行方を決めると言っても過言ではありません。

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