羽生結弦と武田鉄矢の共通点。モチベがグンと上がる「予祝」の効果とは?

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夢や目標に近づくため努力は欠かせないものですが、そのモチベーションを維持するのは容易ではありません。一流の芸能人やスポーツ選手はどのような「テクニック」を用いているのでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、武田鉄矢氏や羽生結弦選手も実践した「予祝」という手法を取り上げでいます。

予祝でモチベーションアップ

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

目標に向かってモチベーションを維持し続けるのは難しいものです。くじけそうになることも多いでしょう。そんな時、モチベーションを維持するのに、どんな方法があるでしょうか。

歌手でタレントの武田鉄矢さんのお話です。彼は20代のころ、歌が売れず、歌手を辞めようとして、一度九州に帰ったことがあるそうです。そして、母親に相談したところ、母親は、「やめるな」と言って、黙って冷酒を持ってきて、2人で酒をついだそうです。そして、「鉄矢さん、おめでとう!」と言って乾杯をしだしたそうです。

そして、母親は、彼に「あんたの顔は貧乏くさいんじゃ。貧乏神は貧乏くさい顔の人に憑くものだ。ニコニコしている人に貧乏神は憑かない。貧乏神が来ても、ニコニコしているうちに、貧乏神は去って行く」と言って、2人でずっと乾杯を繰り返した、と言います。

そして、彼は、東京に戻り、その後大成功を遂げます。

フィギュアスケートの羽生結弦さん。彼は、2014年のソチオリンピックに向かう飛行機の中で、一人泣いていたそうです。

なぜか。

彼は、飛行機の中で、オリンピックのイメージトレーニングをしていて、最高の演技が出来たことで、思わず号泣してしまったそうです。その場にいたら、ちょっとあぶない人です。

これらを、夢を叶えるための「予祝」と考える場合もありますが、私は、モチベーション維持のためのテクニックとしても考えたいと思います。

私も、司法試験受験生の時に、このテクニックを使っていました。あらかじめカセットテープに、司法試験に合格した場面、その時のとんでもなく嬉しい気持ち、皆に祝福されている場面、などを言葉にして録音しました。そして、やる気が出ない時に、外に出て歩きながらそれを聞き続けるのです。そうすると、またやる気がフツフツと湧いてきて、勉強に取り組むことができるようになりました。

歩く理由は、感情は身体の動きに引きずられるためです。身体の動きと予祝によって、モチベーションを引き上げる、というテクニックを使っていました。自分の怠惰に嫌気が差している人は、ぜひ試してみてください。

人を信じよ、しかし、その100倍も自らを信じよ。
(手塚治虫)

今日は、ここまで。

image by: David W. Carmichael / CC BY

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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