「瑛人って誰やねん」ドルガバおじさんの言い分
実は瑛人の歌がヒットしたからといって、ドルチェ&ガッバーナの香水が急に売れ出したわけではない。日本でドルチェ&ガッバーナの香水が流行し出したのは2000年代初頭からだろう。
シャネルやグッチといったハイブランドと比べれば少し安価ということから、当時の若者たちの間で流行。『ドルガバ』として親しまれた。
香水をつけていた当時10~20代が、20年経った今、現在の30~40代。そう、ドルガバの香水に慣れ親しんだ人たちが、おじさんになってまたつけはじめ、『ドルチェ&ガッバーナおじさん』と化してしまったのだ。瑛人の歌など関係なく、おじさんたちはもともとドルガバが大好きなのだ。
そんな中年男性たちからしたら、「俺たちがドルガバの香水を流行らせたんだ」「ドルガバは俺たちのもの」という自負があるのだろう。
若い時は良かったかもしれない。しかし、もうあの頃とは違う。おじさんとなってしまった今、ドルチェ&ガッバーナの香水は年相応ではないのかもしれない。
にもかかわらず、ドルチェ&ガッバーナおじさんは、ドルガバの押し売りとばかりに、「俺、決まってるでしょ?」とドルガバ感をアピール。若い女性をドン引きさせているのだ。
ドルチェ&ガッバーナおじさんよ、永遠にーー
ちなみに、瑛人の「香水」誕生の裏に、実はこんな秘話がある。
この歌は別れた彼女を思う歌詞が散りばめられた失恋ソングで、瑛人の経験談がベースとなっている。歌詞の中では、彼女がドルチェ&ガッバーナの香水をつけていることになっているが、実はこの香水をつけていたのは、当時自身がバイトしていたハンバーガー店の30代オーナー。
そもそものベースが『ドルチェ&ガッバーナおじさん』だったという。…どうやらこのブームに乗ろうとするのはやめた方が良さそうだ。
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