世界的エンジニアが閃いた、世界中の個人経営飲食店を救う「新業態」

 

売り上げの配分は、大雑把に考えて以下のようなものを考えています。

  • レストラン:70%(食材30%、スタッフ30%、利益10%)
  • 投資家:10%
  • 本部:20%(うち15%がモールのオペレーション費用)

レストラン一軒あたりの売り上げを仮に年間$1M(M=million)とし、6件が一つのモールに入っているとすると、モール全体で年間$6Mの売り上げになります。

すると、オーナーシェフは、年間10万ドルの利益を上げることが出来、これはオーナーシェフ自身の給料と考えれば、十分です。

不動産の投資家には、年間$0.6Mの収入があることになりますが、投資家にとってのCap Rate(年間収入/投資額、ただし固定資産税などを無視したもの)を10%で計算すると、土地+建物に$6Mのお金をかけることが可能になります(例えば土地の取得に$2M、建物に$4M)。

最近、シアトル近くのWoodinvilleという場所(このビジネスに理想的な場所です)のモールが、建物込みで$13.4Mで売却されましたが(参照)、ここは店子19件の、私が想定しているよりも大きなモールです。$13.4Mの19分の6は、$4.2Mなので、それなりに現実的な数字であることが分かると思います。

ちなみに、過程として、レストラン1軒の年間売り上げ$1Mは、年間の営業日を300日と置くと、1日あたり$3,333になります。客単価を$33.33とすると、1日100件であり、小さなキッチンで十分にこなせる数です。オンライン・オーダーのみのキッチンであり、オペレーションが効率化されていれば、その3倍は捌けると思います。

とりあえず、ここまでは考えることが出来ましたが、これを実際に3者にとってwin-winなものにするには、より綿密な計画と実行力が必要で、そのためにどんなメンバーを集めるべきかを考えているところです。

image by:retirementbonus / Shutterstock.com

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マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

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