非人道的な規定も。外国人労働者を搾取するニッポンの酷い仕事場

 

あなたの工場で働いている、外国人労働者の方が、同じ国の仲間同士で、情報交換したとします。他の事業所で働いている方に比較して、あなたの工場の勤務環境、寮の環境の評判は、どのように話されていると思いますか。

海外からの実習生などの資格で働いている、外国人労働者の方の、最低の環境は、ある程度決められています。一人3畳以上の広さがあること等とされていますが、長期間生活する上で、適正な環境かどうか、疑問に思っています。

外国人労働者を雇用しているところでは、寮に寮生以外の方の訪問禁止、恋愛禁止などと言った非人道的な規定を押しつけているところも聞こえてきます。

仲間同士の情報で、海外の出稼ぎ労働の中で、日本よりも労働環境のいい国、生活環境のいい国があることを知った場合に、日本で働く方がいなくなってしまう可能性があります。

日本の人口が減少している現在、特に若者の労働者が減っていている中で、今の制度を守るのでは無く、特定技能などの代わりに、海外で導入・実施している労働許可制や雇用許可制等を検討し、提案していくことが必要だと思います。

あなたの工場の30年後の売上、労働者の構成を考えたときに、本当にいまの雇用体系でいいかどうか、再度検討してみることが必要です。

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【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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