山下智久をハメたのは誰か? 女子高生淫行「6つの疑惑」と業界の闇

 

(6)後追い報道しなかった他メディア。「週刊文春」本誌さえ沈

ジャニーズのトップタレントである山下氏が法に触れるようなスキャンダルを本当に起こしたなら、本来であれば他のマスコミも放っておかず、テレビや聞、雑誌などあらゆるメディアが取材に殺到して文春オンラインの「後追い報道」をするはずだ。他社のスクープに対して、当該分野の担当記者がすぐに真偽確認し、そのスクープが本物と判明したら速やかに記事掲載するのは通例である。

しかし今回の場合、「文春報道なら何でも食いついてコピペのような追っかけ記事を出す一部メディア」を除けば、大手マスコミでこの件を後追い報道したところはなかったように記憶している。なぜなされなかったかといえば、

  • 文春オンライン報道について、事実確認ができなかったから
  • 女性側から被害の訴えがなされず、警察も動いていない以上、犯罪として扱えないから
  • 未成年者を特定できるような報道になりかねず、青少年保護の観点からも不適切だから

といった理由が考えられる。その観点からすると、いずれの要素についても不確実な状態で先走った報道をおこなった文春オンラインの姿勢は、倫理的にも大変不適切なものといえよう。

そして意外に思われるかもしれないが、本件については紙の雑誌のほうの「週刊文春」(以下「本誌」)でさえ、記事として扱っていないのだ。8月10日の週は雑誌の発行がなかったため記事更はWeb版のみだが、文春オンライン報道があった8月7日以降、どこを探しても山下氏の名前どころか、ジャニーズのジャの字さえ見当たらない。

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8月19日、2週間ぶりに「週刊文春」本誌(2020年8月27日号)が発売されたが、そこには1行たりとも山下氏に関する記述はなかった。

大前提として、本誌と連動している「週刊文春WEB」と、スキャンダル報道をおこなった「文春オンライン」はまったく別のサイトであり、抱えている記者も異なる。百戦錬磨の猛者たちの集まりである本誌の記者たちは、炎上狙いで暴走しがちなオンラインの存在を苦々しく思っているようで、筆者が懇意にしている週刊文春本誌の記者も

「(文春オンラインが)霜降りせいやの動画を公開したのも完全な人権侵害。あんな記事を出すオンラインは大嫌い。(本誌と)一緒にされたくない」

と明言しているくらいだ。

筆者は当初、一連のスキャンダル報道は「A子の名を世に知らしめるための意図的なものかも」と考えていた。しかし、そのためにここまで大がかりな動きをするかといえば少々疑問だ。「意図的なもの」という部分はその通りとして、真の目的は「山下氏の信用低下、価値失墜」なのかもしれない。

インスタグラムのフォロワー数は512万人と日本人男性トップで、自らの力量によって海外進出をも可能とした山下氏の実力や人気を敵視し、彼を邪魔だと感じる勢力は多いようだ。氏の人間性を否定し、人気を低下させ、海外作品に出演できなくさせるためには、このタイミングで「未成年者との飲酒・淫行疑惑」が起きることが最も効果的な攻撃だったと考えられる。

しかも、事務所側が個別具体的に反論したくとも、その際はどうしてもA子に言及したり、A子を巻き込んだりした形にならざるを得なくなる。人権保護をとりわけ意識せねばならない未成年が事案に絡むということは、事案について語ることを困難にさせてしまうのだ。

山下氏を貶めたい勢力が、あえてA子という未成年を利用したのであれば、まさに「確信犯」といえる。したがって、今回の処分は事務所的に「こうするしかなかった」というギリギリのラインだったといえよう。

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