菅新政権は「今なら米国にも勝てる」と知れ。米中対立が日本復活の鍵に

 

アメリカ大統領選挙後の「大局」を見極めよ

株価がどこまで下落するかで、大統領選挙が決まる可能性が出てきた。ナスダックは調整局面入りしたし、それに伴いNYダウも2000ドル程度の下落になるかもしれない。金融緩和で、お金はジャブジャブであるが、株は調整局面になり、債券金利はゼロ水準であり、金も上がり、投資できる物がなくなっている。投資と言う意味では、悩ましい状態である。

しかし、トランプ大統領は、黒人たちのBLM運動での都市暴動に対して、「法と秩序」との主張に米国民の多くが共感して、賭けサイトではバイデン候補を逆転しているし、世論調査でもイーブンになってきた。トランプ氏が逆転当選になると報道でも言い始めた。BLM運動に資金を出しているのが、反トランプ派の富裕層である。しかし、この黒人たちの暴動で、バイデン候補には逆風になっている。資金を出して、バイデン落しをしているようなものになっている。

もう1つが、コロナ感染拡大が収まり始めて、トランプ大統領への風当たりが弱まっていることも大きい。その上に、10月末にはワクチンの接種も始まるという。ということで、企業優遇のトランプ優位になってきたが、米国も日本も景気は悪いので、この経済水準に合わせた株価へ暴落が起きると、再度、分配を重視した政策のバイデン候補に有利になる。

もう1つ、トランプ大統領は、無用な戦争をしないことを強調するために、第1次世界大戦の米軍人戦死者について「負け犬」「馬鹿者」と侮辱する発言をしたようだ。失言であるが、トランプ氏が言っても大問題化されないようであるが、このことで、軍関係者の半分が、トランプ離れを起こしているという。このため、トランプ大統領は、当選するために、またもや、大判振舞をする必要になっているようだ。

バイデン米政権になると、ウォール街が嫌いなウォーレン財務長官と親中と言われるライス国務長官という布陣になると予測されている。そして、分配を重視した政策になる。バイデンが勝てば、ウォール街を叩くことが確実で、株価は大幅な下落になり、トランプが勝てば、株価は維持か上昇になるはずで、よって、市場関係者や投資家達はトランプ氏を応援することになる。

さあ、どうなりますか?

image by: 首相官邸

津田慶治この著者の記事一覧

国際的、国内的な動向をリアリスト(現実主義)の観点から、予測したり、評論したりする。読者の疑問点にもお答えする。

有料メルマガ好評配信中

  メルマガを購読してみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 国際戦略コラム有料版 』

【著者】 津田慶治 【月額】 初月無料!月額660円(税込) 【発行周期】 毎月 第1〜4月曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 菅新政権は「今なら米国にも勝てる」と知れ。米中対立が日本復活の鍵に
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け