在宅勤務用リフォームは来年まで待ったほうがいいかもしれない訳

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新型コロナウイルス流行の影響で急速に導入が進んだテレワークですが、自宅での仕事スペースの確保に苦労しているという声も多く聞かれます。そんな方にとって朗報となるやもしれない報道がありました。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』ではマンション管理士の廣田信子さんが、国交省によるリフォーム費用補助制度創設の動きを紹介しています。

在宅勤務対応のリフォームに100万円補助?

こんにちは!廣田信子です。

コロナ禍をきっかけに、ほぼ在宅勤務になった方から、今のマンションをリフォームして、仕事ができるスペースをつくりたいけど、自分たちのライフスタイルに合わせてリフォームすると、売却する時に不利になるかな…5年後ぐらいには、もう少し広いところに引越したいと思っているけど…と、相談を受けました。

確かに、コロナ禍以前には、リビングはオープンに広く、個室は最小限に…という間取りが人気でしたが、在宅勤務が増えると、家に仕事をするスペースがないことでストレスが溜まります。お金を掛けてリフォームして、売るときに価格が下がるようなら考えてしまうけど、これから5年も今の状況ではストレスが大き過ぎるし…と。同じように思っている方は多いと思います。

そういうときは、特注の収納家具で可変式の壁をつくり、変化に合わせて空間をつくれるようにしておくと、いろいろなステージに対応できるよ…という話をしました。

でも、この形のリフォームは、結構費用が掛かります。そこに、朗報があります。国土交通省は、2021年度に、在宅勤務用の自宅リフォーム費用の3分の1を補助する制度の創設をめざす…と、10月5日の日経新聞に記事が掲載されていました。

戸建てとマンションともに対象とし、100万円を補助の上限とする内容を検討していて、増築や防音対策、間仕切り設置などを想定しています。新型コロナウイルスの感染拡大防止や、働き方の多様化に応えるのが目的で、21年度予算の概算要求に計上しています。

具体的には…これまで実施されていた省エネルギーや耐震性能の向上のリフォーム費用を補助する「長期優良住宅リフォーム推進事業」の対象に、この在宅勤務向けの改修を加える…といいます。補助を受けるには、審査を受ける必要があり、今後審査基準が詰められます。在宅勤務対応のリフォームを考えている方は、来期まで待ってもいいかもしれません。

今の自分たちが生活しやすく、ライフステージの変化にも対応でき、将来の住み替えにもプラスになる…そんなリフォームが実施できるといいですね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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