偶然か、必然か。「iPhoneの技術的基盤」は1989年に生まれていた

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我が国では元号が昭和から平成へと改まり、日経平均が史上最高値を記録した1989年。この年はまた、デジタルの歴史上でも記憶されるべき年だったようです。今回の無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では著者のジミヘンさんが、1989年に生まれたiPhoneの3つの技術的基盤を取り上げた番組を紹介しています。

1989年

皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

ナショナル・ジオグラフィックというBSチャンネルで面白い番組に出会った。タイトルは、『激動の時 世界を変えた1989年“デジタル時代の夜明け”』。

今や生活に不可欠な存在になった「スマートフォン」は、2007年に発売された「iPhone(アイフォーン)」に始まる。そして、その技術的な基盤は1989年を転換点にした「インターネット」「GPS」「ゲームボーイ」にあるという。

1989年、英国人ティム・バーナーズ・リーによって提唱されたWWW(ワールドワイドウェブ)は、米国国防総省が開発したパケット通信ネットワーク”ARPANET(アーパネット)”を発展させたものであった。その後、モザイク(Mosaic)というブラウザが開発され、多くの市民が使えるものになる。

また1989年、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)用人工衛星が打ち上げられた。’70年代から米国軍の軍事用に研究されてきた技術であったが、多くの人々が使用できるようになり、やがてスマホに取り入れられる。

さて、最後は任天堂「ゲームボーイ」である。1989年に発売された初の携帯型ゲーム機は、「テトリス」との抱き合わせによって世界を席巻し、1,000万台以上を売り上げた。そして、これが「スマートフォン」の祖となった。ウォークマンが「iPod」へ発展したように、ゲームボーイが「iPhone」へ進化した。

15年程前、私は色々な多機能端末を探し、ウィルコムW-ZERO3というミニキーボード付きの小型PDAを買って楽しんでいた。機能的には電話、Eメール、インターネットが使える優秀なデバイスであったが、今思い返すと、とにかく扱い辛い代物であった。その操作性(ユーザビリティ)をブレークスルーしたのが、スティーブ・ジョブズのこだわりが詰まった「iPhone」だった。誰でも使える夢の「多機能ハンディ・デバイス」だった。

さて、「スマートフォン」の出現によって、他の携帯型情報機器はほぼ淘汰されたが、これから先どうなってゆくのだろう?スマートウォッチは左程広がらず、スマートグラスも未だ実用化されない。スティーブ・ジョブズのように「超ワガママな暴君」が出てこない限り、ブレークスルーできないのかも知れない。

image by: DenPhotos / Shutterstock.com

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【著者】 ジミヘン 【発行周期】 週刊

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