社長が現場責任者に「リーダーシップを発揮しろ」これの何が間違い?

 

リーダーシップであれば、例えば、営業前に1日の営業状況を想定して、誰にどこのポジションをさせるのか。そして、各スタッフに今日はどんなことに注意して欲しいのか、また、どんな目標を持たせて仕事をさせるのか?などを考えるようなフォーマットを作って、これらを考えることを習慣化させるのです。

店の営業方法を事前に考えるクセがつけば、自ずと、店長が店を「仕切る」ことに繋がっていくので、これがゆくゆく、リーダーシップを発揮することに繋がっていくのです。もちろん、毎日の営業状況を想定させるだけでなく、面談のやり方、評価の仕方、フィードバックの仕方などをより具体的に教えてあげることも必要です。

FLコストのコントロールにしても、原価率は、基本「在庫が多い」と原価率が高くなる傾向があります。では、なぜ在庫が多くなるかと言えば、発注の際に、規定在庫量を決めず、ただ日々感覚で発注をしているので、在庫過多になったり、商品が足りなくなったりするのです。

ですから、原価率を正しくコントロールさせたいのであれば、発注方法、適正在庫の決定方法を仕組み化したり、あるいは、この点を店長に教えることが大切になってくるのです。

このように、実際に店でやること、やらなければならないことをひとつずつ会社の決め事として店長にやらせるようにしていけば、自然と、リーダーシップもついてきますし、コストコントロールも新人教育もできるようになってきます。

業務を具体化せず、それを「店長任せ」にしているだけでは、店長が成長したり、結果をだしたりすることは、100%ないと言い切ってもいいでしょう。もし、自らそういったことを自分で考えて実践しているようであれば、きっと、もうとっくに自分のお店を経営しているからです。

さて、あなたの会社では、「店長の仕事」「店長業務」が細かく仕組み化されていますか?この仕組みがないと、いつまで経っても、店長は育ちませんよ!

image by: Osaze Cuomo / Shutterstock.com

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