「習近平を逮捕せよ」アメリカが描く対中国最終シナリオの仰天中身

 

しかし、この事件に対して中国の言い分は全く違うとも報道されています。以下、報道を引用します。

一方中国側は、異なる説明をしている。在フィジー中国大使館は、同館の職員2人は式典当日に「公務」で「会場外の公共エリア」にいたと発表。台湾の職員1人が「挑発的な行動を取り、中国の外交官1人を負傷させ、損害を与えた」と主張した。

台中外交官らがフィジーで乱闘、菓子の飾りの台湾旗が火に油?

AFPBB Newsは、この事件を報じる記事の中で最後にこのようなコメントを付け加えています。

中国の外交官らは近年、自国の国益を国外で好戦的に追求する姿勢を強めており、この戦術は「戦狼外交」とも呼ばれている。

 

中国政府は2016年以降、台湾と外交関係を持つ7か国に断交させ、代わりに中国との国交を樹立させた。台湾を国として正式承認しているのは、南米と太平洋地域の小国を中心に15か国のみとなっている。

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当然ながら、台湾メディアは中国を強く批判しています。台湾の行政院長の蘇貞昌は、「中國駐外人員耍流氓打人,非常不應該,我們嚴厲譴責(中国の駐在員がヤクザを使って起こした殴打事件は、あってはいけないことであり、我々は厳しく譴責する)」と、メディアに言っています。

斐濟人員遭中國欺負還悶不吭聲? 蘇貞昌:請國人諒解第一線人員辛苦

また、台湾側はフィジーの司法の場で正義を取り戻すとも言っていましたが、フィジー側はこれ以上の究明はしないと表明しました。

快新聞/中國毆我外交人員 斐濟警方「不再進行調査」:將以外交層級處理

事件が起こった場所はフィジーですが、台中の問題に巻き込まれたくない、台中双方の間で決着してくれといったところでしょう。

双方の主張はさておき、このニュースは世界を駆け巡りました。そして、日本でもそうですが、ネット民の反応はだいたい中国が悪いといった論調です。そもそも、欧米の報道は、中国が悪いという前提のような報道の仕方です。

中国は、このような稚拙で野蛮な行為をわざわざ世界に向けて発信して、一体何のメリットがあるのでしょうか。中国は卑怯で嘘つきだと自ら言っているようなものです。真実がどうあれ、国際社会は中国がどのような詭弁を弄しても、もう中国のことは信用しません。それほど中国は世界で信用を失っているのです。中国が、このような幼稚な方法で台湾をいじめればいじめるほど、世界は台湾の味方になります。

同時に、中国は必死に台湾に軍事的圧力をかけていますが、それも中国のマイナスにしかなりません。台湾はアメリカから様々な武器を購入し、自己防衛の準備を着々と進めていますし、万が一、台中間で武力衝突が起こったら、世界は中国を非難することでしょう。なぜなら、中国側が台湾を軍事的に挑発し続け、威嚇し続けていることを世界は知っているからです。

中国は、このような時代錯誤で稚拙なことは、中国にとって何のメリットもないことがどうして分からないのでしょうか。

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