開催延期が決定していた東京オリンピックについて「中止決定」という、まことしやかな情報が21日頃からSNS上に拡散され話題となっている。正式な発表がない中で、ネット上に流布する「中止決定」情報に、日本国民も動揺を隠しきれないようだ。
ソースは「日刊ゲンダイ」だが……
政府・与党に厳しい姿勢の報道内容で知られるタブロイド紙『日刊ゲンダイ』は23日、「来年1月に東京オリンピック開催を断念、同時に2032年大会の招致を表明という衝撃プランが浮上」という内容の記事を掲載。同紙記者が以下のようなツイートを投稿した。
本日発売の本紙1面です#東京オリンピック 来年1月に開催断念、同時に2032年大会の招致を表明という衝撃プランが浮上です#新型コロナ 第2波が欧州を襲う中、対策コスト増を避けたい日本政府とパリ、ロス以降の開催都市不足に悩むIOCの思惑が一致したようです
お求めは駅売店、コンビニまで pic.twitter.com/OfjZZqOsDk
— 日刊ゲンダイ ニュース記者 (@gendai_news) October 23, 2020
どこまで信用できるソースに基づいた情報なのかは不明だが、来年の開催断念はおろか「2032年大会の招致表明」という内容には驚きを禁じ得ない。もしこれが事実だとすれば、招致できるかどうかもわからない東京五輪に莫大な血税を投入してしまったことになる。これが日刊ゲンダイの妄想であることを祈りたいが、どうやら21日頃よりSNS上で「中止決定」情報なるものが出回っているようなのだ。
作家がツイートした「中止決定」に騒然
作家の本間龍氏は21日、自身のツイッターで、「IOCが東京五輪の開催中止を決定」と内々に日本政府、組織委、電通に伝達したという「内部情報」なるものをツイートした。
スクープ‼️
IOCが東京五輪中止を決定、内々に日本政府、組織委、電通に伝達との内部情報。欧米とくに欧州諸国でコロナ感染者数が爆発的に増加、I OCも遂に開催を諦めた模様。まだどのメディアも報じていない驚きの情報を、清水さんとお知らせします。 https://t.co/wUl83H1PQm— 本間 龍 ryu.homma (@desler) October 21, 2020
23日17時の時点で6000以上の「いいね」と5000以上リツイートされている上記のツイートを元に、ネットニュースサイト「ITメディアNEWS」が東京大会組織委員会に取材したところ、
「お問い合わせをいただきましたような事実は一切ありません」
と明確に否定したとしている。果たして真相はどうなのだろうか?