新型コロナウイルスの急速な感染拡大が続く北海道で9日、新規感染者が1日としては最多となる200人に上ることがわかった。北海道は5段階ある独自の警戒レベルをステージ3に引き上げたが、歯止めがかからない状態が続いている。
本格的な冬を迎え北海道で感染者急増
感染者が最も多かったのは札幌市の158人。東京の9日の感染者数が157人だったことから、札幌だけで東京を上回ったことになる。
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特に感染が拡大しているススキノでは、今月27日まで店の種類によって営業時間の短縮や酒の提供時間の短縮を要請したが、効果が出るまでは時間がかかるとみられている。
感染が急増した背景には、寒さが増して室内にいることが多くなったこと、そして窓を開けて換気をする機会が減ったことが原因とされている。
本格的な冬を迎えるにあたり、今後は全国的に感染が拡大する恐れもあり、寒さが日に日に増す中、換気対策の徹底が叫ばれることになりそうだ。
「Go To トラベル」から北海道の除外も検討
加藤勝信官房長官は9日の記者会見で、感染者が増加している北海道について言及。加藤氏は「ステージ3相当と判断された場合は除外する」として、北海道を観光支援事業「Go To トラベル」の対象外とする可能性を示唆した。
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北海道が独自に設定した警戒レベルは国より厳しく設定されている。北海道の「2」「3」が国のステージ2にあたるため、「Go To トラベル」から即時除外ということにはならない。
しかし、今後さらに感染者が増えていけば、北海道の警戒レベルはさらに引き上げられることから、「Go To トラベル」を利用して旅行を考えている人には大きな痛手となりそうだ。
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