一方で、高品質と高価格がウリだった百貨店は、海外からの撤退が相次いでいます。伊勢丹は、シンガポール西部ジュロン・イースト店とタイのバンコク店の閉店を発表しました。
● 伊勢丹、シンガポール西部ジュロン・イースト店を年内に閉店
● バンコク伊勢丹が撤退発表、色あせた老舗の日系百貨店
この流れがコロナと関係あるかどうかは分かりませんが、少なくとも「ドンドンドンキ」のタイの二号店オープンにはマイナスの影響をもたらしました。
タイの一号店は、2019年に日本人が多く住むバンコク・トンロー地区にオープンしました。その後、コロナにより非常事態宣言下となったバンコクでしたが、それでもバンコク中心部にタイ2号店となる「DON DON DONKI The Market 本店」をオープンしました。コロナ禍の中でのオープンのため、店員はフェイスガードをし、来客は検温とアルコール消毒、イートインスペースは休止という状態でのオープンだったそうです。
こんな状況では、当然ながら客足は伸びません。それでも予定通りオープンしたのには、出店を急ぐ理由があったのでしょう。一部報道では、2026年までに100店出店を計画しているという話もあります。それはともかく、タイでの経験で、コロナ下での新店舗のオープンは得策ではないと思ったのでしょうか。次の出店は台湾となりました。