ドンキ台湾1号店にバイトの応募が殺到「異常な日本好き」の理由とは?

 

台湾ではすでにオープンに向けた人材募集が始まっており、来年早々にもオープンする予定だということです。場所は萬華区西門町。報道によれば、募集中の職種は「商品販売人員、生鮮処理人員、夜勤人員、管理職など7種類。給与はフルタイム2万6,000台湾元(約9万4,000円)から、パートタイム時給180元から。9月23日に台北市大安区で合同面接会を行い、11月中旬までに結果を通知」とのこと。

● ドンキ、台北市に台湾1号店開設へ

そして、台湾では300人の人材募集に対して600人以上の応募者が面接に行ったということです。報道によれば、応募者の多くは、日本が好きな「哈日族」であることや、時給が少し高いことなどを応募の理由に挙げていたそうです。

報道でも指摘していましたが、西門町はドラッグストアが群雄割拠しており、マツモトキヨシなども進出しています。出店予定のビルはテナント料がひと月で462万台湾元という高さの商業地であり、1階から3階までを借りる予定となっているようです。フロア面積が広いことから、台湾での出店は、シンガポールやタイや香港などの店舗と同じようにアミューズメント性の高い設計になると想像できます。コロナ禍の中での出店のため、比較的コロナの影響を受けない台湾を選んでの出店だったのかもしれません。

どちらにしても、多くの日本企業がアジア出店第一号点として台湾を選ぶのに対し、ドン・キホーテはそうではありませんでした。

日台関係の歴史は長く、ことにビジネス関係の歴史は長いのです。日本領台の50年間だけではなく、その前の江戸鎖国の時代にも多くの日本人が台湾と日本を往来していました。司馬遼太郎が『台湾紀行』を書く前の調査として、かつて台湾にあった日本人村の人々はどこへ行ったのか、かなり調査したという話もあります。

もともと台湾は瘴癘の島と言われ、日本からも鬼ヶ島と呼ばれていました。そもそも台湾は先住民以外には外来者の住めない島だったのです。それを変えたのは、日本の50年間にわたる台湾領有です。日本が台湾のインフラや医療衛生、建設などを整備したことで、台湾は近代化したのです。

そんな長い歴史を持つ日台関係でしたが、戦後の日本は政治的事情から中華民国(台湾)とは断交しました。しかしビジネス面での交流は続きました。そして現在、台湾に進出している日本企業は、高級旅館の加賀屋から百円ショップまであります。その流れとしてのドン・キホーテの台湾進出でしょう。

「ドンドンドンキ」は、シンガポールなどで磨いた海外進出手腕で台湾のお客さんを魅了する店づくりをしてくれることを楽しみにしています。


 

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