知って納得。国民年金の加入義務化を喜んだ日本の記憶と岸信介の悲願

 

吉田茂内閣の時の昭和26年にサンフランシスコ講和条約で日本はアメリカの占領からようやく独立国となりました。独立国となったのに、「アメリカに占領されてた時と同じような権利を持たせていて構わない」というのが吉田茂内閣の時の日米安保条約でした。

でも、岸信介総理は「それでは日本は独立国になっていないから、防衛に関しては平等の立場になりましょう」という事で日米安保条約の改正に踏み切ったんです。アメリカとの関係を対等にしたいという事だった。まあ日本は独立したんだから当然ですよね。なのに、安保条約の改正は許さん!っていう大きな闘争が巻き起こったのです。

この時の安保反対運動というのは、「独立国の日本としてアメリカと対等の立場になろうとするのに、戦後のアメリカに占領されてた時と同じでいいですよ」って言ってるのと同じですよね。だから安保条約の事はよくわからないまま反対運動してた人がほとんどだったんでしょう。当時の社会党のように、日本が独立する事を望まない勢力も居たからですね。日本に独立してもらうと都合が悪いというね。

国民は安保の内容はよくわからなかったけど自民党が強行採決をした事で、民主主義の危機を感じて国民の不安意識に火が付いた。国会を包囲して新安保阻止しようとしたとはいえ、もうこの時は衆議院の優越っていうのがあって衆議院で決まっちゃった事はもう30日経てば自動で法律は成立という状態だったんですね。条約とか予算に関してはとても重要だから参議院で否決されようが、衆議院が優先される。

ところで戦後の新憲法(昭和21年11月3日公布の昭和22年5月3日施行)により、憲法9条にて日本は戦力を持たないという事になりましたよね。憲法9条のおかげで日本は戦争から守られているんだ!というような感じになってますが、もし日本が戦後のアメリカの占領時から独立時に独立だけだったら日本は無防備な丸裸状態のままでした。

そうなると当時の旧ソ連(今のロシア)、中国、北朝鮮とか東アジア全体が急速な勢いで共産主義化(当時の共産主義って人間が持ってる財産をすべて国有化して皆平等の世界にして、しかもそれは君主や資本家を徹底的に粛清するという暴力的なものだった。例外は無い)が進んでる中では日本もきっと巻き込まれていたでしょうね。

北朝鮮とかよく話題になりますが、ソ連と中国の昭和時代の歴史はホント酷かったですからね。あとカンボジアのポルポトとかベトナム戦争後の共産軍による南ベトナムでの殺戮とか。

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