PCR検査の“価格破壊”が始まった。今度は1980円で受けられる施設が登場

2020.12.09
by tututu
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先日、東京・新橋駅前に新型コロナウイルスのPCR検査を2900円で受けられる民間の検査センターが開業して話題となったが、それよりもさらに1000円安い、1980円で受診できる施設が10日オープンすることがわかった。これまで2万円が相場とされていたPCR検査に、一気に価格破壊が起きている。

「安い、早い、安全」PCR検査

1980円という破格の値段でPCR検査を受けることができるのは、東京駅八重洲南口から徒歩4分の場所に誕生する「SmartAmp Station“駅前検査”」。資料によると、国立研究開発法人理化学研究所と神奈川県衛生研究所 が共同で開発した、新型コロナウイルス次世代 PCR 検査法、PCR/SmartAmp法(スマートアンプ法)を使用し、安く、早く、安全に検査できる環境を提供するという。

唾液から新型コロナウイルスを検出する形となり、唾液採取に必要な時間はわずか30秒で、ウイルスの検出時間は約40分で済むとしている。

検査結果は翌日に通知されるが、追加費用を払えば当日に検査結果を受けとることも可能。急いで結果を知りたい人にとっては嬉しいサービスだ。

検査が手軽で、結果が出ることも早いことから、読売巨人軍や日本柔道連盟、日本サッカー協会などのスポーツ団体ですでに利用が始まっている。

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PCR検査の値段はどこまで下がっていくのか

高額なイメージがあったPCR検査だが、ここへきて費用が10分の1ほどに下がるなど、大きな価格破壊の波がきている。

なぜ、これほどまで安価な値段で提供できるようになったのか。

PCR検査は医療に直結するとはいえ、提供する側からすれば販売するものやサービスと同じ。最初は開発や確保に投資が必要なものの、大量生産やコスト削減することによって価格を下げることができる。

特にPCR検査のようなものは、現時点で明らかに需要が多くあり、提供すればリターンが返ってくることは明らかだ。

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先日2980円で提供を始めた木下グループも、今回1980円で挑む株式会社ダナフォームも、民間企業であることから、きちんと利益を生んでくれるという目算がある。

新型コロナウイルスによる重症者が全国で555人を記録し、過去最多を更新する中、格安PCR検査の需要は今後も増加していくとみられる。すでに多くの企業や個人から問い合わせがあるといい、PCR検査をめぐる価格競争はこれからも加速していきそうだ。

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