今さら聞けない年金の被保険者3つのタイプ。保険料や条件の違いは?

 

次にサラリーマンや公務員の人はどうか。この人たちは何の年金に加入してると思います?はい、厚生年金ですね(公務員は共済組合ですが、平成27年10月からは厚生年金に統合)。だから厚生年金の被保険者と思ってる人は多いですよね。

間違いではないんですが、このサラリーマンや公務員の人も国民年金の被保険者です。国民年金第2号被保険者と呼ばれますが、平成27年10月から4つの名称も誕生した。

民間サラリーマンは厚生年金第1号被保険者(約4,000万人)、国家公務員共済の人は厚生年金第2号被保険者(約110万人)、地方公務員共済は厚生年金第3号被保険者(約280万人)、私立学校共済は厚生年金第4号被保険者(約50万人)と呼びます。

まあいずれにせよこの人たちは国民年金第2号被保険者(全体の被保険者数4,400万人ほど)です。最初の自営業者とか学生のような人は国民年金第1号被保険者と呼ばれるのに対して、サラリーマンや公務員の人は国民年金第2号被保険者という事になります。この用語は頭に入れておきましょう。

でも、厚生年金に加入してるのに、なんで国民年金の被保険者なの?と思われたかもしれませんね。これは昭和61年4月に遡るんですが、この時にどんな職業の人であれまず共通して国民年金に加入しよう!という事になったんです。みーんな国民年金に加入して、将来65歳になったらみーんな公平に老齢基礎年金を貰おうっていう事にしたんですね。

どんな職業であろうが国民年金に加入させる。そして65歳になったら全員が共通である国民年金の基礎年金を受給する。職業に関係なく、どんな人でも共通の平等な給付の部分を作ったというわけです。

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