別れたあと「無一文」の可能性も。熟年離婚の夫を待つ地獄
最後にこの数字が何なのか分かりますか?
1年未満 140万円
1~5年 199万円
5~10年 304万円
10~15年 438万円
15~20年 534万円
20年以上 699万円
夫婦が離婚する場合、全体の48%は慰謝料や財産分与などお金の条件を取り決めるのですが、前述の数字は結婚期間別の平均値です。
しかも、夫が妻へ支払ったのは全体の91%、逆に妻が夫へ支払ったのはわずか9%に過ぎません。(平成10年の司法統計年報。「離婚 離縁事件実務マニュアル」ぎょうせい・東京弁護士会法友全期会家族法研究会・編から引用)
もし、あなたが既婚者で結婚5年目。手持ちの貯金がたったの300万円だとします。万が一、離婚せざるを得なくなった場合、身ぐるみはがされ、全財産を失い、無一文になることを意味します。この数字を目の当りにしてどう思いますか? 妻に取られる金額が例えば、結婚10年目なら438万円、15年目なら534万円です。痛くも痒くもないのなら別ですが、よほどの高給取りでない限り、天国から地獄へ突き落されるようなものです。
妻と離婚しても人生は終わりではありません。これからも生きていかなければなりません。妻と別れるために財産を失いすぎて「離婚貧乏」に転落しないよう、今回、紹介した「あえて財産分与しない」を目指すことを選択肢の1つに入れてみてください。
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