アイリスオーヤマとソフトバンクの狙いは何か?
ではなぜアイリスオーヤマとソフトバンクは、AIロボットを事業化しようと思ったのでしょうか?もちろん、市場の拡大に対する期待もあり、そこで「ロボット」を売りたい、という思惑もあります。しかしそれだけではなく、このロボットを使用するたびに生まれる、大量のデータを活用することができるでしょう。
AIはデータが蓄積されるたびに「賢く」なります。間違いが多発すれば、AIがそれを修正し、再発を防ぐことになりますし、細菌除去の場所に特徴があることがわかれば、段階的に、より質の高い動きができるようになるでしょう。こうなると、今までメーカーとしては、高品質な製品を、次々と開発しなければならない、という苦労をすることなく、ソフトウエアのアップデートだけで、顧客ニーズを満たすこともできるでしょう。
当然AIは、IoTとしてメインのサーバーにつながっているので、消耗品の交換が必要なタイミングなども掌握できます。つまり、ハードとソフトウエアを合体させてのサブスクリプションモデル、ということになるのです。これからの、アイリスロボティクス株式会社の動き、注目に値します。
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