所属しているグループ内での人間関係に悩むことはありませんか? それで苦しんで疲れ果ててしまう、なんて話もよく聞かれますが、なぜこういうことが起こってしまうのでしょうか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、日本に多い組織内のトラブルの解決法を紹介しています。
離婚できるって悪くないと思う
さて、本日は選択肢を持つことの重要さのお話です。
私たちは、いろいろなグループに所属して生きていますよね。朝起きてから夜寝るまで、あるグループから別のグループへ渡り歩いていて、その間の僅かな時間だけが個人として存在しているようなものです。
ところが、そのグループ内での人間関係に悩みはつきもの。どこのグループにもよく似たようなトラブルがあったりしますよね。ま、よくある話ってヤツです。
そういう人間関係のトラブルが、トんでもない事態に発展してしまうパターンには、共通項があるよなあと気がついたんです。それは
- そのグループから脱退できないこと
- 強烈なストレスがあること
- グループ内に厳格なヒエラルキーがあること
の3つですね。とりわけ重要な要件は、ひとつめの
- 脱退できないこと
です。脱退できないために、選択肢が他になく、そのグループ内で
- たとえ何が起きようと堪え忍ぶしかない
状態になってしまうからです。文字通り、何が起きても、なんですよ。
- 死にたいほど辛くても
- もう飽き飽きしていても
- たまには息抜きしたいだけでも
絶対脱退できない場合、苦しいですよね~。
それなのに、こういう組織って、日本に多くないですか。
- 部活
- PTA
- 特に日系の会社
- 地方の消防団
ね?
こうした組織では、脱退できないこと自体がストレスになりますが、この組織や構成員に大きなストレスがかかると、
- 組織内でストレスを発散させる
ことになるんですよ。そして、ストレスを安全に発散させるためには、
- 絶対に逆らえない相手がいる
ことが重要なんです。組織内に厳格なヒエラルキーがあるとき下位者がこれに当たってしまいます。
もう、私の独自の考えですが、この組織内でのストレス発散が
- モラハラ・セクハラ・イジメ
などあらゆるハラスメントの土壌になっているんだと思いますね。それを可能にしているのが、脱退できないこと・厳格なヒエラルキーのふたつです。
そもそも日本のグループは、メンバーの流動性が低い。つまり入れ替わりがないんです。入ったら入ったまんま。もう出られない。イヤでも興味がなくなっても、出られない。
しかも、全人格的な忠誠と尽力を要求する。パートタイムで軽く付き合うんじゃダメ。いや、もう
- 暑苦しーわ( ̄∇ ̄)
とか思っちゃうのは、私だけじゃないよね?