現役の税理士が教える、「銀行がお金を貸したくなる会社」の特徴

 

銀行に対する良い回答

銀行から「昨対比売上がマイナスですけど、何か原因があったのですか?」と社長や経理担当者が聞かれて、下記のような回答を出来れば、銀行の印象はいかがでしょうか。

〇(良い回答例)

  • コロナの影響で下がった分が約10%で1,000万円、利益にすると大体300万円かな。主に、当社の繁忙期である夏に影響したね。逆に秋以後は、ネットに力を入れたこともあり、昨対比ほぼ変わらずだよ。でも実は、それ以外に得意先のA社の仕事をライバルB社が安くで請け負ったようで、その減少が売上で約15%あるんだよ。ただこの動きはコロナ前から把握していて、営業部長にA社に探りをいれさせていて、どうやら安かろう悪かろうでアフターサービスを全然B社がされていないようで、少なくとも減少分の半分くらいは来月から当社に発注を再度もらえる予定なんだよね。そういう意味では、来年は少なくとも今期より10%売り上げアップの予定、もしうまくいけば20%アップも見込めるけど、堅めに言っておくね。

おわかりですよね。原因がきちんと分析されていて、具体的数字もあり、更にはどちらかというと控え目ぐらいの目線で話をされているのも好印象でしょう。

でも実は、上記回答例で一番素晴らしいのは、その量です。

長い言葉ですよね。長い言葉がいつも良いわけではなく、端的な回答も、銀行の立場を考えると重要です。しかし、銀行の質問に対する回答として無駄な部分があるわけではないので、この場合の長い言葉は、「多くの気づきがある」と捉えられ、間違いなく好印象でしょう。

というか、上記の言葉を聞けば、誰でもこの会社の経営は大丈夫だろうと感じますよね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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