中小企業であれば、常日頃から「いかに生き残るか」ということに頭を悩ませている経営者は多いのかもしれません。一体何をどう工夫すれば、この厳しい時代を生き抜くことができるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、ある高速のサービスエリアの取り組みを事例に出しながら、中小企業が売れるため、生き残るための思考法を二つ紹介しています。
小さなことに気づくか気づかないか
東名高速道路のいくつかのサービスエリアで、アメリカンドッグが売れています。棒を刺したフランクフルトに厚い衣をつけて揚げている、定番のスナックフードです。
味やカタチ、大きさに特徴があるわけではありません。ごくごく普通のアメリカンドッグです。
しかし、1つだけ他と違うところがあります。顔の焼き印がついて、キャラクター化されているのです。売り場には、大きな看板、キャラクターのイラストが掲げられており、その人気の高さが伺えます。
以前は、1日に10~20本程度の販売量だったのですが、このキャラクターがテレビで紹介された途端、オンシーズンで1日1,000本が売れるまでになっています。
揚げたドッグに、単純な顔を焼き印するだけなのです。まったくありきたりな商品に、顔をつけただけ。たったそれだけの小さなアイデアが、大きな儲けに繋がったのです。いまでは、キャラクターグッズやDVD、絵本まで販売されています。
「どうすれば、売れるようになるのか?」
その答えは、小さなことに気づくか気づかないか。気づくようになるためには、固定観念、既成概念に囚われない、やわらか頭でいることです。
ポジティブ思考
大手スーパーや卸しが、PB商品づくりに力を入れています。そのための製造会社に選ばれるのは、中小メーカーです。
大手メーカーではコストが高いので、中小メーカーに依頼します。大量発注する代わりに、価格を抑えるよう要求され、結構厳しい状況です。
しかし、モノが売れない時代。まとまった注文があることは有り難く、生き残るためには、受けなければいけません。
あるメーカーの人の話です。
「PB商品を作ることは、メーカーとして、コストダウンのノウハウが後に残る、というメリットもある」
強がりに聞こえなくもないのですが、このポジティブ思考に感心しました。こういう考え方は大切です。きっと将来、役立つはずです。
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