MAG2 NEWS MENU

地下アイドル“奴隷契約”の実態。卒業を条件に金銭要求、キャバクラで強制労働を強いる深い闇

現役アイドルから驚きの告発があった。女性アイドルグループ「+Sugar.(プラスシュガー)」のメンバーだった天衣ゆなが18日、自身のツイッターを更新。グループからの卒業の条件として、示談金50万円を請求されたことを明かし、ファンたちが騒然となっている。

天衣ゆながグループ脱退で示談金を請求される

問題となっているのは、18日に更新した天衣ゆなのツイッター。天衣は「【大事なお知らせ】いつも応援して下さる皆様へ」と記し、グループ脱退にともなう金銭要求の顛末を告発している。

天衣はグループを「いずれ辞めさせてもらう」とリーダーのメグ・ピッチ・オリオンに事前に伝えたというが、リーダーを含めたメンバーから「卒業なんて形で絶対に発表させない」と言われたという。

【関連】吉岡里帆、“恥ずかし”画像流出で窮地か。豊満バスト披露で露出増、あざといグラビア回帰で春ドラマにかける

そして、「後日話し合いにて初期投資25万、精神的苦痛を受けたので+25万、示談金として計50万を払えと言われました」と報告。

天衣のツイッターには2021年3月13日付の“誓約書”が添付されており、そこにはいくつかの禁止事項と示談金の細かい内訳が書かれている。

「+Sugar.での活動を通して知り得た情報を漏洩しない」「+Sugar.の社会的評価や信頼を下げない」「脱退にあたって天衣からは発言をしない」などが記され、グループに損害を与えないことを求められている。

また、「清算書」となっている箇所には、衣装代、写真撮影代、レコーディング代、フライヤー代など9項目が挙げられており、振込先が記されていた。

天衣は「誓約書にも今すぐサインしろと強要されたので怖くなり断りました」と明かし、「目に見えないものに対して金額を付け、それを請求してくる事に疑問を抱き私がここに居た時間は無駄だったなと痛感致しました」とコメントしている。

【関連】前田敦子が“Dカップ”ヌード覚悟!?勝地涼と離婚秒読みでシンママ決意、自ら売り込みも仕事激減で窮地

金銭要求はレアケースではない“アイドル界の闇”

地下アイドルグループ「+Sugar.」はセルフプロデュースアイドルを売りにしていて、芸能事務所には所属していないとされている。

2018年3月にグループを結成。「いつもの生活にちょこっと甘いお砂糖をプラスしたような、あなたにとってそんな存在になりたい」をコンセプトとし、ファンの総称は「微糖派」と呼ばれている。

誕生してからわずか3年ほどしか経っていないが、メンバーの入れ替えは激しいようで、告発文を公表した天衣を含めすでに5人が脱退。

地下アイドルの深い闇を浮き彫りにしてしまったような今回の騒動だが、アイドル事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「グループからの卒業をめぐって金銭問題が起きてしまうことは決して珍しいことではありません。焦点は所属する際にどんな契約書を交わしていたかです。実際に事細かく禁止事項を並べて、破った場合には罰金を科すと明記されてる契約書も存在します」

+Sugar.は事務所に所属していないことから、契約書自体があるかどうかはわからない。ただ、今回受け取ったという誓約書にサインをしてしまうのは危険だ。

「ほとんどの芸能事務所の場合、トラブルが表沙汰になることを嫌がります。もしかしたら、今回ツイッターで公表したことで、強く言ってくることはもうないかもしれませんが、弁護士に依頼をし毅然とした態度で望むのが最善の方法でしょう」(前出・芸能記者)

【関連】指原莉乃の妹分 佐竹のん乃がパパ活売春か。月300万円で抱き放題「サブスクアイドル」の闇、思い出されるナイナイ岡村の失言

天衣は「告発文を公開しない選択肢もあった」というが、急にグループを脱退することで応援してくれるファンを心配させたくなかったとし、真実を伝えることにしたと語っている。

地下アイドルの奴隷契約①「グループ脱退は不可能」

ファンたちに支えられながら、華やかな世界で活躍するというのがアイドルのイメージ。しかし、その実態は薄給に過重労働とかなり過酷で、「奴隷契約」と呼ばれてしまうものまで存在している。

2015年に7人組アイドルユニットとして結成された「虹色fanふぁーれ」もそのひとつ。

月給3万8000円だったが、そこからレッスン費が差し引かれて手取りはゼロ。メンバーたちは無給に近い状態で活動を続けていた。衣装代も自腹で、活動すればするほど赤字になる構図だ。

いくらアイドルになるという夢を叶えたくても、現実がこれでは何のためにやっているかわからなくなる。グループを抜けようとすると、そこに“奴隷契約”が立ちはだかった。

「5年間は辞められず、辞めた後も2年間は芸能活動できない」という悪魔のような契約。メンバーたちには何のメリットもない、事務所側の管理下に置くためだけのものだ。

元メンバーだった女性は共同通信の取材に「これが普通だと思っていた」と語り、地下アイドルたちの中で不平等な契約がまかり通っていることが明らかになっている。

「虹色fanふぁーれ」の元メンバー4人は当時の所属事務所に契約解除と未払い賃金の支払いを求めて訴訟を起こし、事務所側が非を認めて2018年6月に和解が成立した。

【関連】木村拓哉に二宮和也 “女帝”と化したジャニーズ妻が夫をコントロール。V6森田は退所 岡田は残留で明暗分かれる

地下アイドルの奴隷契約②「キャバクラ勤務を強制」

ある地下アイドルグループに10代後半から在籍していたAさん(20代)はさらにひどい奴隷契約を結ばされていた。

「研究生時代はもちろん無給。正規メンバーになってからも月給は2万円でした。拘束時間も長かったので、時給に換算すると100円にも満たなかったかもしれません。給料を上げてほしいと訴えても『ぶん殴るよ』と脅されていました」

Aさんは実家暮らしだったため、経済的な面では何とかなったが、許せなかったのはキャバクラ嬢を強制的にやらされたことだという。

「所属事務所の社長が経営をしていたキャバクラが六本木にありました。どうやらそこは一部の客たちの間では『アイドルがキャバクラ嬢をしている店』として知られていたようで、IT企業の経営者など富裕層たちが集まっていました」(前出・元アイドルAさん)

わけもわからぬまま店に出るよう言われたというAさん、断ろうとしても契約書に書かれていると言われ、出勤を強いられたという。

「事務所の社長はアイドルとして売り出そうなんて最初から思っていないんです。かわいいキャバクラ嬢をいかにして集めるかが重要だったのではないでしょうか?ただ、客が富裕層ばかりだったので、お小遣いをもらえることに味をしめちゃう女の子もいました。アイドルを辞めてそっちを本業にした子も多かったです」(前出・元アイドルAさん)

Aさんは弁護士に救いを求めて何とか事務所を退所。現在はアイドルになる夢を諦め、一般企業に勤めている。

【関連】芸人キンタロー。が保育園を叩き大炎上。謝罪のプロが指摘した最大のリスク

AKB48の成功をきっかけに、群雄割拠の状態と化したアイドル業界。世間一般には知られていない深い闇がまだまだありそうだ。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : shutterstock

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け