ニュースキャスター・ジャーナリストの辛坊治郎さんが9日午前9時、ヨットでの太平洋単独横断を目指して大阪・淡輪港から出航しました。2013年以来、2度目の挑戦となる辛坊さん、出航直前の午前8時頃から、まぐまぐ!Liveでファンとメディア関係者に向けて意気込みや心境を語りました。
辛坊治郎さんが太平洋単独横断を目指して出航
65回目の誕生日を迎える4月11日が出航予定とされていましたが、その日は日曜日ということもあり大混乱が予想されるため、天気も良い9日を選んだという辛坊さん。
意気込みを尋ねられると、「そのうちつくでしょう!ペースではない。食料は十分にありますから」と笑みを浮かべながら話しました。
辛坊さんは自身のメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』の中で、船内に積み上げられた食品は、大塚製薬とマロニーからの提供品に加えて、ニッポン放送などの番組関係者の差し入れ、さらに自身で近所のスーパーで買った嗜好品など数百点に及ぶことを明かしています。
辛坊さんは「搭載品のリストを作ってカロリー計算をすると、おそらく一年くらい漂流しても餓死する心配はなさそうです。皆さん、私が北太平洋で行方をくらましても死んだとは限りませんよ。希望を捨てないでくださいね(笑)」と語りました。
出発前日の夕食は「船を買ったときから付き合っているクルージング仲間に鳥を焼いてもらいました」と、船内でとったことを明かした辛坊さん。
というのも、辛坊さんは8日午後4時に停泊中のヨットの上で出国手続きをしましたが、その後はヨットの中から出ることができない決まりだといいます。実際の出航は9日午前9時でしたが、すでに辛坊さんの旅はスタートしていたんですね。
65歳で挑む「男のロマン」
約2カ月にも及ぶヨットの旅へと出発した辛坊さん。さぞ緊張しているかと思いきや、その表情は終始笑顔。集まったメディアからのインタビューにも冗談で返答する余裕ぶりでした。
──思い残すことは?
「その質問は変でしょ(笑)」
──最後にひとことお願いします。
「最後っていうな!(笑) 多分帰ってくると思います」
また、日本を離れることについても、「全然気にしていない。自分のことでていっぱい」とし、「(2カ月間)やることがやまほどある」と語りました。
なるべく大勢の人が集まらないようにと予定よりも出発日を早め、万全の体制で臨んだ辛坊さん。握手を求められると、「これで感染せんやろな?」と笑いながら心配していました。
当初はハーバーからは地元の花火師が花火を上げて、盛大に出航を祝う企画も提案されたといいますが、コロナ禍であることを考慮し、家族に見送られることもなく、静かな出発となりました。
まぐまぐ!Live中にはファンの方からもたくさんのコメントをいただきました。一部抜粋してご紹介させていただきます!
「ご無事で!ではまた!楽しんで来てください。のんびり待ってます」
「気をつけて行ってきてくださいね。応援しています!」
「良い船出です!」
「お気をつけて!心から応援しています!」
「実にアッサリ行ってしまった…」
2カ月間にも及ぶ、ヨットでの太平洋単独横断はどんな旅になるのでしょうか。辛坊さんのご健闘をお祈りします!
image by: 辛坊氏提供