この「クラウドソーシング」は、企業側に都合の良いようにだけ作られています。仕事が簡単にいつでも発注でき、しかも安い。さらに、ネットの向こう側には、選び放題の人材が待っている。言葉は悪いのですが、使い捨て状態で次々に代えることができるのです。非常に便利なシステムなのです。
利用者側のメリットを挙げるとすれば、ただひとつ。安さに納得できるのなら、やりたい仕事だけを受けることができる、ということです。プロが空いた時間を利用して、小遣い稼ぎとしてやるのなら、その利用価値はあるのかもしれません。
いまのシステムでは、それが限界です。新しい仕事のカタチとして、確立させたいのなら、正当な報酬を提示しなければなりません。いまのままでは、派遣社員より劣悪な労働環境となってしまいます。
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