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ついに完成、小さな島公園

ニューヨークにまたまた新しい公園がオープンしました!その名も「リトル・アイランド」(小さな島)です。

この公園、2014年に建設計画が発表されたのですが、今年ようやく完成したものなのです。

場所は、マンハッタンの西端の14丁目の川沿いの古い桟橋の上。

特別なチューリップ型の基盤を使ったものでそのユニークなデザインが大きく話題になっています。

ご参考:

New York City’s Little Island Park is Now Open to the Public

2014年に建設発表があり、実に7年越しの完成でしたが、なぜそんなに時間がかかったかというと、技術的な難しさはもちろんのこと、環境への影響など検証する必要もあったから。実際、環境保全団体からの建設反対意見などもでていました。

なぜそんなに難しいデザインの公園を建設しようと思ったのか?それには事情があったのです。

もともとは使われていない桟橋を改装して他の桟橋公園と同じようなデザインで作る予定でしたが、2012年にハリケーン・サンディが襲来。

ニューヨークは大停電となり、川沿いの建物は床下浸水するなどの大きな被害がありました。そのとき桟橋もかなりの打撃を受けました。

将来的にまた水害があるかもしれませんし、破損した桟橋の修復も必要です。

安全と公園としての機能など織り込みサンディから2年後に発表されたのが、これまでになかったタイプの、まさに常識を覆すような公園だったのです。

川の水面から4メートルの高さに作る公園。桟橋の先と川の水面にまるで浮遊しているかのようで、発表当時は「宝島」と呼ばれ、ものすごく話題になりました。

ご参考:

NYに「宝島」(treasure island)建設計画 – しかも予算1億3,000万ドルの大半を大富豪が寄付!!!

その後、上述したように技術的な問題や地元住民からの許可、環境保全団体との協議もあり、無事に関係各所から許可が下りて2016年に建設が開始。

当初の完成予定は2018年でしたが、なんやかんやと遅れて、今年、ようやく完成したわけなのです。

正直、すっかり忘れてましたが(笑)、コロナ禍でも地道に建設が進められていたのかと思うと感慨深いです。関係者の方々のご苦労を労いたい気持ちになります。

ちなみにこの公園はニューヨーク市管轄ですが、建設費用のほとんどである2億6,000万ドルは、実業家であり、世界的に有名なファッションデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグの旦那様のバリー・ディラーさんが寄付。

しかも、この先20年間の公園の維持管理費も寄付するそうです。

公園は誰でも無料で入れますが、コロナ禍ということで人数制限があり、事前にチケットの予約が必要です。

かなり大人気でオープンすぐのチケットは完売。6月半ばのチケットが取れたので、取材してきましたらまたご報告したいと思います。

ご参考:

Little Island

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image by: Ringo Chiu / Shutterstock.com

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