兵士を自動追尾して爆殺。殺人AI兵器をリビア内戦で実戦投入か

 

●uttiiの眼

日本政府の曖昧な姿勢が気に掛かる。

こうした兵器の残虐性については敢えて指摘するまでもないが。そもそも「LAWS」というネーミングには醜い野心が覗く。他国の誰かを「犯罪者」と「認定」し、勝手に「死刑」と決め、そして本人に宣告さえせずにドローンで殺害する。国境を越えて効力を発揮しないはずの「法」、その執行を可能にするもの。まさしく、これこそが「LAWS」つまり法であると言いたいのだろう。ここには下品な思い上がりが見えている。

ただ、こうした問題が集中的に表れているのは米国の遠隔操縦無人攻撃機による作戦であって、「自律型」である必要はない。「自律型」が作戦上必要になる条件はそれほど広くないような気がする。リビアでどんな使われ方をしたのか、おそらくは長く公開されないと思われるが、開発を禁止する上でも、重要な情報だということができるだろう。

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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【著者】 内田誠 【月額】 月額330円(税込) 【発行周期】 週1回程度

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