●uttiiの眼
日本政府の曖昧な姿勢が気に掛かる。
こうした兵器の残虐性については敢えて指摘するまでもないが。そもそも「LAWS」というネーミングには醜い野心が覗く。他国の誰かを「犯罪者」と「認定」し、勝手に「死刑」と決め、そして本人に宣告さえせずにドローンで殺害する。国境を越えて効力を発揮しないはずの「法」、その執行を可能にするもの。まさしく、これこそが「LAWS」つまり法であると言いたいのだろう。ここには下品な思い上がりが見えている。
ただ、こうした問題が集中的に表れているのは米国の遠隔操縦無人攻撃機による作戦であって、「自律型」である必要はない。「自律型」が作戦上必要になる条件はそれほど広くないような気がする。リビアでどんな使われ方をしたのか、おそらくは長く公開されないと思われるが、開発を禁止する上でも、重要な情報だということができるだろう。
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