ビジネス書は“読む”な。時間管理のプロが勧める「カップラーメン速読法」

 

ビジネス書は、読むのではなく、使えるコンテンツを探す!

そうやって選んで購入したビジネス書の読み方。ズバリひと言で言えば……。実践できるところを探す。つまり、「読む」のではなく、役立つコンテンツを「探す」のです。

カップラーメンを作るときを思い出してください。カップのフタや横に「作り方」が印刷されていますよね。あれを一字一句、熟読する人はいないと思います。

お湯を入れてから何分で出来あがるか?かやくや液体スープ、粉末スープを入れるタイミングはいつか?知りたい部分だけを見て、あとは読み飛ばします。カップ麺を作るのに必要な情報を知るという「目的読み」をします。私は、ビジネス書籍を読むときも同じようにして読んでいるのです。

自分にとって必要なコンテンツをその書籍のなかから探す。読むという前に、探す能力を発揮するのです。文章を読むよりは、バーッと単語を眺めていきます。イメージとしては、内容を塊で掴んでいく感じ。漢字だけ読み、過去の本で読んだ経験を元に、知っている箇所は読み飛ばし、書いてあることを予測しながら必要な箇所を探していく。

重要だと思う箇所を見つけたら、その箇所だけは熟読する。読んでみて「これはいい、実践したい」と思ったら線を引く。「意味が無い、もう知っている」と思う箇所は、途中でも読むのをやめる。このようにして、読み飛ばす、重要だと思った場所は熟読する、実践するなら線を引く、その繰り返しです。

ひと通り読み終わったら、線を引いた箇所のなかでも、響く言葉、実践しようと思うコンテンツをノートに書き写します。あとは、「今日から実践する」か、「毎朝ノートを読んでいるうちに必要な時期になったら実践する」か、そのどちらか。読むのが遅い私ですが、この方法で、年間に約250冊のビジネス書を読むこと(役立つコンテンツを探すこと)ができています。

役立つことだけ抽出し、実践することに価値がある

読み飛ばした箇所がもったいないと思うかもしれません。しかし本でもセミナーでも、全部持ち帰ることが重要なのではありません。自分に役立つことだけを抽出して、実践することに価値がある。この方法なら、読んで、読みっぱなしにはなりません。ビジネス書は「読む」という概念を捨て、「探す」という概念に変えてください。

速読について、ひと言だけ。速読自体は悪いことだとは思いません。ただ、速読をマスターして、大量に本を読めることに満足してしまうと、何も残りません。カップラーメンの作り方を読んで、終わりにする人はいませんよね。

書かれている作り方を実行して、ラーメンを食べて、自分の血肉にします。ビジネス書も一緒。読みっぱなしではもったいない。自分の役に立つことを見つけだして、実践していく仕組みを作り、自分の血肉にしていきましょう。

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