子どもを褒めすぎると「うぬぼれた性格になる」は本当かウソか?

 

「褒める事で子供がうぬぼれるのでは?」というご心配は、かつてはよく頂きました。でも「褒める」=「うぬぼれる」というわけではありませんし、「自信が付く」=「人をけなす」という事もありません。

なのでこんな風にお返事しました。

shinshinさん、こんにちは。メール拝見しました。

なるほどshinshinさんとしては「褒めるとうぬぼれてしまうのではないか?」というご不安があったんですね。ご両親にどんな風に育てられたか?も書かれていましたが、それもあって「うぬぼれ」に対して過敏になっていたのかもしれません。

そして「うぬぼれない子にならず自信をつけられるような声掛けなどがありましたら…」と書かれていましたが、まず自信が付くと「うぬぼれるようになる」わけではありません。特に自信は、たくさんの行動の中で成功体験を積み重ねる事で高まるもので、決して褒めただけで自信が付くのではないのです。

褒める事で、積極的な行動が増えて、その中で失敗もしながら「上手くできた♪」という経験の積み重ねが自信になります。なので「うぬぼれ」を気にするよりも、まずは行動が増えるように褒める事をしてほしいのですね。

そして「一番早くできた」とか「〇〇ちゃんより上手にできた」の言葉は、誰かをけなしたり、威張ったりしたものではなく、「そう言うとお母さん、喜んでくれるかな?」の気持ちだったからだと思うのです。

幼稚園ぐらいだと「さあ、誰が一番かな?」のように、子供たちが興味を持つような言い方もしますよね。もちろんそれは悪いことではなく、子供達からすると「一番」がとても良いことにように思えるし、また、人と比べると分かり易い。ただそれだけなんです。

もし、自信過剰でうぬぼれがあったとしても、その時は「それは違うよ」と教えてあげればいいと思うのです。ですから「褒める」事と「うぬぼれ」とは関係ないこと、まずそれをお伝えしたいです。

そしてもしうぬぼれがあったとしても「一番でなくても丁寧にできればいいんだよ」とか「人と比べなくていいからね」と言うだけで十分だと思いますし、叱らずとも、静かに「教える」ようにされたら印象はかなり違います。

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