自民党が国会を“ロックダウン”。総裁選を優先、臨時国会招集見送りで「国民の命より政局」露呈、菅政権の民意ガン無視に怒りの声

2021.08.31
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by tututu
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政府・与党は30日、自民党総裁選前の臨時国会召集を見送る方針を固めた。新型コロナウイルス対応を巡る野党の早期召集要求を改めて拒否する考えで、31日に野党側に回答する。国民から新型コロナウイルスにまつわるさまざまな対策が求められる中、臨時国会より自民党総裁選を優先させたともとられかねない決定に批判が殺到している。

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自民党が国民をガン無視!臨時国会の召集見送りへ

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、立憲民主党など野党側は、今年度予算の予備費が不足し、補正予算案の編成を急ぐ必要があるとして、憲法53条に基づき、自民党総裁選挙の前の9月7日から10日間の日程で臨時国会を召集するよう求めていた。

これに対し、政府・与党は新型コロナウイルス対策のための今年度予算の予備費がすぐに不足する状況にはなく、補正予算案を編成する必要はないなどとして、召集を見送る方向で調整に入った。NHKなどが報じた。

政府・与党は31日にも最終的な方針を確認したうえで野党側に伝えるとしている。

“防戦一方”になる国会より大切なのは自民党総裁選

永田町や霞が関の動向に詳しい記者は、「開会に応じればコロナ対策への積極姿勢をアピールでき、選挙に向けてプラスになるのではとの考え方も与党内にはあった」と語る。

「劣勢とみられる衆院総選挙にも良い影響を与えるという期待もありましたが、それはあくまでも国会対応が上手くいった場合の話。官邸側としては、国会審議で感染対応について追及されることで政権が一層弱体化することを危惧し、慎重姿勢を貫いた形です」

一方の野党も支持率が低迷する菅首相のもとで衆院選に臨みたいという思惑から、臨時国会中の衆院解散を誘発する狙いが見え隠れしていた。

「今臨時国会を開いたところで、原稿棒読みの菅首相が野党から攻撃されることは目に見えています。ワクチン在庫問題やコロナの後手後手対応を批判されるだけで、防戦一方になることは明白。それならば、自民党総裁選の準備を進めていきたいというのが本音です。石破元幹事長ら一部からは臨時国会の召集意見が上がっていましたが…」(前出・政治記者)

自民党の総裁選は9月17日告示、29日投開票というスケジュールになっている。

「菅首相からはそれまでにボロを出したくないという思いが透けて見えます。余計な発言をしたり、マズい対応をすれば岸田さんサイドに足をすくわれかねません。結局は国民の命よりも政治生命を大事にしたということです」(前出・政治記者)

早急に国会を開いて、病床確保のための法改正など、国民の命と暮らしを守るためのやらなければならない手立てはたくさんあるはず。

にもかかわらず、憲法と国民を無視して臨時国会を開かず、内輪のことで頭がいっぱいであれば批判されても仕方ない。

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自分たちのご都合主義でしか動かさない国会に何の意味があるのか。悪手ばかり選択する菅首相、この秋は国民から厳しい審判を受けることになりそうだ。

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