総選挙後の“ブタ箱送り”を恐れる安倍晋三氏。「森友」焦点の総裁選で自己保身に奔走、岸田氏を恫喝し高市早苗を支援する前首相の末路は哀れ塀の中か?

2021.09.07
2017
by tututu
arata20210527
 

自民党総裁選に立候補を表明している岸田文雄前政調会長は6日、インターネット番組に出演し、学校法人「森友学園」の国有地売却問題に言及。「再調査をするとか、そういうことを申し上げているものではない」と述べ、再調査は必要ないとの考えを強調した。いきなりの方針転換となった発言だが、その裏には総裁選で支援をチラつかせる安倍晋三前首相の存在があるようだ。

背景に安倍氏の“恫喝”、岸田氏が森友問題の再調査を否定

岸田氏は2日に出演したTBSのBS番組の中で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題について、「調査が十分かどうかは国民が判断する話だ。国民が足りないと言っているので、さらなる説明をしなければならない課題だ」と述べていた。

また、菅義偉首相が否定している再調査については、「国民が納得するまで努力をすることは大事だ」とも語り、再調査の必要性を説いていた。しかし、今回の発言はそれをトーンダウンさせた形となり、そうせざるを得ない何らかの事情があったことが推察される。

というのも、岸田氏が森友学園に対して説明が必要だと発言した直後、安倍氏が立候補に意欲を見せる高市早苗前総務相の支援を決断。岸田氏にとって大きな痛手となった。

安倍氏にとってみれば、野党から引き続き森友学園問題を追及されることは明白で、とにかくダメージを少なくし、早く打ち消したい思惑がある。にもかかわらず、岸田氏が再調査に意欲を見せることで、問題を掘り起こされてしまっては困るのだ。

「安倍氏の悪事を暴いて牢屋に入れよう」高まる機運

なぜ、安倍氏はそこまで躍起になっているのか。そこには事の展開次第によっては、モリカケ問題をきっかけに安倍氏の逮捕に繋がる恐れがあるからだ。

「Windows95を設計した日本人」として知られる米シアトル在住の世界的エンジニアで、メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者である中島聡さんは「自民の悪事を暴いて牢屋に入れよう」衆院選で政権交代が実現する唯一の公約の中で、モリカケ問題や政権とパソナの癒着など、安倍政権が行ってきた悪事を白日の元に晒すことで、悪徳政治家を政界から一掃できると指摘。

また、日本経済が弱くなった根本原因は自民党の「利権政治」にあると分析し、「安倍晋三の悪事を暴いて牢屋に入れる」ことが、日本経済が長期低迷から脱却するために必要不可欠であると説いている。

この記事は瞬く間に拡散され、SNSで約1万ものシェアを獲得。ネットでは「まさにその通り」「自民党の好き勝手は許されない」「野党が公約にすれば勝てる」など共感する声があがっている。

【関連】「自民の悪事を暴いて牢屋に入れよう」衆院選で政権交代が実現する唯一の公約

逮捕回避を狙い“炎上確実”の高市早苗氏を支援か

だが、安倍氏が支援するとした高市氏もさまざまな疑惑だらけ。もし、首相にでもなればサンドバッグ状態になることは目に見えている。

たとえば、高市氏は超タカ派として知られているが、過去にナチス礼賛本に推薦文を寄せた件や、ネオナチ団体代表とツーショット写真を撮っていたことなどが早速蒸し返されている。

総務相時代の2016年には衆院予算委員会で「政権批判メディアには停波の可能性がある」ととんでもない問題発言。こちらは、米・国務省の人権報告書で「報道の自由に関する懸念がある」として取り上げられるほどの大騒動となった。

また、2012年に行われた議員連盟の研修会では、当時クローズアップされていた生活保護不正受給に絡めて行ったとされる「さもしい顔して貰えるものは貰おう。弱者のフリをして少しでも得しよう。そんな国民ばかりでは日本国は滅びてしまいます」と発言。ネット上からは「こんな発言する人が総理候補ってありえない」「これが彼女の本性」「さすが安倍の後継らしい」など、批判の声があがっている。

しかし、安倍氏にとって高市氏は自分の立場を優位にするコマにしかすぎない。高市氏を使って自らが総裁選のキングメーカーとなって勝ち馬を作り、新総裁に影響力を持とうとしているのだ。

岸田氏を揺さぶることで「細田派をまとめてあなたを支援するよ」というメッセージを送り、岸田氏が思い通りに操れるとみれば、一気に岸田氏の支援に回るものとみられる。

【関連】五輪も市長選も大失敗。菅義偉首相「最悪の退陣劇」を招いた7つの誤算

総裁選の結果によっては自身の逮捕にまで直結しかねない安倍氏。それゆえ裏で繊細な駆け引きをし、存在感を示している。

さまざまな思惑がうごめく永田町。9月17日告示、29日投開票の間にまだまだ大きな動きがありそうだ。

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