あなたは、「いい人」を目指すあまりに、本当の自分を「いい人」のペンキでコーティングしてしまっていませんか?自分の中の欠点や短所やダメな部分を見せまいとして、精神的厚化粧をしていませんか?それが周りに伝わってしまうと、なんだか「本心が見えない人」みたいに映ってしまうのかもしれません。また、相手にも緊張感を強いてしまう原因にもなりかねません。「こんないい人には、ダメな自分は見せられないわ」と思われる可能性も大です。
「いい人」の鎧を少しずつ外して、生身のご自身を見せていくことによって、もしかしたら周りの見方は少しずつ変わってくるのかもしれません。それで離れていく人はそこまでです。でも、生身のあなたに触れて、「あ、こういう一面もあるんだ!」とびっくりしつつ好感を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。鎧は抱きしめても冷たいだけです。鎧を脱がないとあなた自身の温かさは伝わりません。
剥製のようにすっくと立っている凛々しい犬もいいですが、おなか丸出しでのんきに寝ている犬は愛おしいじゃないですか。そうそう、「男はつらいよ」の寅さんがあんなに日本国民に愛されたのも、寅さんが完全無欠のスーパーヒーローではなく、惚れっぽくてけんかっ早くて、勘違いの連続でダメダメだというところがみんなの心に響いたからだと思います。「もう!寅さんったら!(はぁと)」みたいな感じですね。
ご質問にお答えしておきましょう。ここでの「いい人」は誉め言葉ではありません。「いい人」になるための努力を、適切な「自分らしさの解放」に向けてみてください。つまり「精神的厚化粧を落とせ!」ということ。それは、わがままで横暴になれというのではなく、自分の弱さとかダメさとかもひっくるめて、生身の素顔の自分を愛するということです。
婚活のご健闘をお祈りしております。おなか丸出しにしあえるお相手が見つかるといいですね。
image by: Shutterstock.com