危機から一変。年商12億円のクリーニング店を救った「おせっかい」

 

たとえば、ウール製品などの毛玉取りやほつれたところの修理、緩んだボタンをつけ直す、などです。ボタンつけでは、糸を400種類、ボタンを1,000種類用意し、どんな服にでも対応できるようにしています。これらの“おせっかい”をすべて無料で行っているのです。また、依頼にはなかったシミを発見すれば、これも熟練の職人によって、シミ抜きを行います。これも無料。

定額制でお得な上、こうした“おせっかい”もしてくれるのですから、ファン・リピーターが増えるのも納得です。

無料の“おせっかい”は、これだけではありません。驚きのサービスで、圧倒的な差をつけています。クリーニングを依頼した衣類を最大20点、最長12ヵ月間預かってくれるのです。こちらも無料です。

季節ものをクリーニングしたら、後はタンスやクローゼットに収納しますが、場所を取ります。30~40代のマンション世帯では、スペースに余裕がないので、着ない時期の衣類を預かってくれるのは、非常に有難いのです。しかも無料となれば、この会社を利用しないはずはありません。

まさに、至れり尽くせり。素晴らしい“おせっかい”です。

ここで働く職人は言います。「届いた時のお客さまが喜ぶ顔を想像すると嬉しい」。直接は見えないお客さまの笑顔を糧に、ここの職人は、毎日毎日“おせっかい”を焼いているのです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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