力強い書と親しみやすいキャラクターで、幅広い層からの人気を得ている書家の武田双雲さん。そんな双雲さんのメルマガ『武田双雲の極上機嫌になるための言葉』が9月20日に創刊されました。今回はその記念として、双雲さんが仏教の説話をわかりやすく解説するとともに、「恵み」が集まる心の持ち方を指南している創刊号を特別に公開します。
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仏教説話「天国と地獄は自分の心が決めている」の物語と独自解説
おはようございます。いよいよ始まりました!メルマガ『武田双雲の極上機嫌になるための言葉』。『上機嫌のすすめ』という本の中からあらためて意味深い箇所をピックアップして解説していきます。
仏教にはこんな説話があります。
天国と地獄の話。3人1組で自分の腕より長いスプーンを持ってスープを飲まなければなりません。
スプーンの柄が長いので自分ではスープを飲むことができません。どうすればスープを飲めるのか。
地獄では、そのうち奪い合いが起こります。3人でスープを奪い合って結局、自分たちのスープをみんなこぼしてしまい、隣のスープを奪いにいく。次々にスープを奪い合い、みんながガリガリに痩せていくのです。
逆に天国では、「どうぞ」とお互いに声をかけ合い、それぞれがスプーンでスープをすくって相手に飲ませ合っているのです。たまに隣のスープと交換したり、うまく混ぜ合わせたりするのです。そうしたらスープは味に深みが出てより美味しくなっていくのです。
これは、説話に双雲が脚色しています。
たとえ話としてわかりやすいですが、僕らが生きている現代社会も同じことが起きています。
奪い合えば、大変なことが次々と起こります。地獄の始まりです。
奪い合いというと、そんなことしてる人少ないんじゃないかと思いがちですが、現代語でいううと「テイカー」と言われる人も実は奪い合いの世界にいます。
たとえば
- 会社から給料をもらうことばかり考えている
- 自分の評価ばかり気にする
- 人から褒められるために頑張ってる
これらもテイカーとなります。敵だらけ、疑心暗鬼、不安でいっぱいになります。常に緊張状態が強いられます。
一方で天国に住んでいる人はいつも分かち合ってるので、どんどんラッキーが集まっています。
たとえば
- 人が喜ぶことばかり考えている
- 自分が貢献できることをいつも探っている
これが天国めがねをかけている人の世界です。
味方だらけ、良縁に恵まれ、安心と喜びで満ち溢れています。
同じ日本という現代社会に生きていても天国と地獄に分かれていくのです。
これも仏教用語にあるのですが
「天国と地獄は自分の心が決めている」
先程のスープの説話でも環境は同じでしたよね。
なんであの人はやってくれないんだと不満でいっぱいの人よりどうやってあの人を喜ばせようとワクワクしている人のところに恵みは集まります。
今いちど、自分の心の中にある天国と地獄を客観的に見て整理し直しましょう。
できれば天国の方が良いですもんね\( ?o? )/
武田双雲でした!
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