甘利明が狙う「神奈川覇権」。幹事長内定で菅&小泉の失脚を画策、岸田推しの裏にあった“一発逆転”成功で高笑い

2021.10.01
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by tututu
甘利明①
 

自民党の岸田文雄総裁が党役員や閣僚の人事の検討を本格化させている。党運営の要である幹事長には甘利明税制調査会長を起用。党三役に若手議員を登用するなど改革をアピールし、挙党態勢の構築を強調している。大役を担うことになった甘利氏だが、岸田氏の応援に回った背景にはある思惑があったという。

神奈川県を舞台に繰り広げられたもう一つの総裁選

新総理に選出された岸田氏、慌ただしく人事に着手したが、真っ先に決めたのは幹事長ポストに甘利氏を起用することだった。

甘利氏は安倍氏や、自身が所属する派閥会長の麻生太郎副総理兼財務相と親しく、3氏の頭文字をとって「3A」とも称される。総裁選では麻生派でありながら岸田氏陣営の顧問に就任。安倍氏や麻生氏と緊密に連絡を取る重要な役割を果たし、岸田氏の勝利に大きく貢献した。

朝日新聞によると、甘利氏は30日午前に国会内で麻生氏と会談。岸田氏が検討する政権構想などを麻生氏に伝達し、人事などについて大枠で一致したという。その後、岸田氏の代理として甘利氏が高市氏に電話をかけ、政調会長への決定を伝えるなど、早くも新幹事長として振る舞っているようだ。

二階俊博幹事長に代わり、党運営の要を担うことになった甘利氏。機敏な動きを見せているが、自身は幹事長就任をもともと想定していなかったという。

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甘利氏が狙う“神奈川覇権” 河野氏惨敗で菅氏に勝利

もともと甘利氏が狙っていたのは“神奈川のドン”の座です。神奈川13区選出の甘利さんですが、神奈川には菅さんや小泉さん、そして今回自民党総裁選に出馬した河野さんがいます。どちらかというと、甘利さんはこれまで神奈川で反主流派だったんです」と、永田町の動向に詳しい記者は語る。

現在、神奈川県の自民党を仕切っているのは菅義偉首相。菅氏の下には小泉進次郎環境相、河野太郎規制改革担当相がおり、3人の絆は強いといわれている。甘利氏は微妙な距離があるのだ。

「河野さんの出馬に麻生派内でもっとも強硬に反対したのが甘利さんです。2人は原発問題を巡って過去にいざこざがありました。原発推進派の甘利さんと脱原発を主張してきた河野さんとは考えが一致しません」(前出・政治記者)

菅氏が失脚し、その菅氏と小泉氏が河野氏を応援するのを見て、甘利氏は起死回生を狙い岸田氏の支援に回ったのだ。甘利氏からすれば、岸田氏に勝って欲しいという気持ち以上に、河野氏に勝って欲しくないという気持ちが強かったのだろう。

思惑通り河野氏が敗れ、岸田氏が勝利したことで立場が逆転。神奈川県で反主流派だった甘利氏が主流派になる可能性がある。菅連合の求心力が衰えるのは必然で、甘利氏が神奈川県連で力を振るうことができるのだ。

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幹事長はいわば大きなおまけのようなものだったが、その座を射止めたことで甘利氏の力はより強大になる。今回の自民党総裁選で一番得をしたのは、岸田氏よりも実は甘利氏なのかもしれない。

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