岸田新総裁は野党が嫌う「豆腐オトコ」だった。得意の人格攻撃できず立民もお手上げ、“聞く力”の本領は国会論戦で発揮

2021.09.30
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by tututu
岸田首相_自民党インスタ_トリ済み
 

29日に行われた自民党総裁選で岸田文雄前政調会長が他の候補者を破り、新総裁に就任した。岸田氏は10月4日召集の臨時国会で第100代の首相に指名され、岸田政権が発足することになる。これを受け、立憲民主党の枝野幸男代表は「残念ながら自民党は変わらない」と述べたものの、実は野党が最もやりづらい相手が岸田氏だという。

岸田文雄は厄介な“豆腐オトコ” 攻め手に困りそうな野党

1回目の投票でトップとなり、決選投票でも河野太郎ワクチン担当相を大差で破って、蓋を開けてみれば予想外の圧勝で総理の座を手に入れた岸田氏。

もともと、高市氏と2位3位連合を組むと言われていたが、その“勝ち馬”に最後の最後で二階派が乗っかったことが、今回の結果につながったといえる。

当選が決まり、挨拶に立った岸田氏は「ノーサイド、全員野球で一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこうではありませんか」と晴れ晴れとした表情で語った。

そんな岸田氏といえば、自らも公言しているように「聞く力」が最大の武器。

しかし、有識者や政治評論家などからは、国民の声に耳を傾ける能力はあるものの、「聞いているだけではダメ」「聞いた後にどう実行するかが大事」など、批判的な意見もあがっている。

だが、実はこの岸田氏の「聞く力」が厄介だと、永田町や霞が関の動向に詳しい記者は語る。

「温厚な人柄で人の話をじっくりと聞く岸田さんに『物足りない』『地味』という声もありますが、野党としては河野さんが首相になった方がやりやすかった。というのも、国会論戦を繰り広げることになれば、たとえば安倍さんのように、すぐにカチンときて激昂する相手の方がやりやすい。怒らせたら勝ちですからね」(前出・政治記者)

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しかし、岸田氏の場合はそれが期待できない。

東京スポーツによると、ネット番組で元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏から「地味だという自覚はあるのか?」と問われが岸田氏は、「そうだろうなと。無理してはしゃいだり存在感を出すよりも、私の持ち味を理解してもらおうと」と返したという。

さらに、「何で政治家になろうとしちゃったのか。向いてなくね?」とひろゆき氏から挑発されるも、「おっしゃる通り。改革を目指すにしてもいろんなやり方がある」と語り、平然と受け答えたとしている。

論破王と呼ばれるひろゆき氏ですら手玉に取る、まさに何を言われても吸収してしまう“豆腐オトコ”のような岸田氏。元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏も「野党は岸田さんでやりづらいと思う」と出演したテレビ番組の中で語った。

国会で野党と対峙しても、壊れたレコードのように同じ言葉を繰り返す菅首相とは異なり、相手の意見を得意の「聞く力」でのらりくらりとかわしそうな岸田氏。ここぞとばかりに自身の強みを発揮していきそうだ。

岸田首相誕生を米英は歓迎、中国は警戒か

そんな岸田氏に対して海外メディアはどのような反応をしているのか。

米ウォール・ストリート・ジャーナルは「日米同盟を強く支持し、中国の軍備増強を懸念している」と岸田氏について伝えたほか、ニューヨーク・タイムズは事前の世論調査の結果を念頭に、「自民党のエリートが世論を無視する形で、不人気の菅総理との違いがほとんどない岸田氏を選出した」と、やや批判的に報じた。

また、英タイムズ紙は岸田氏について、「中国の軍事的な断行性について強い危機感を示し、日本にとっての台湾防衛の必要性を説いてきた」と紹介。

中国共産党系の環球時報は「中国との対抗を最優先する岸田氏が日本の新総理になる」と報じ、一方、台湾メディアは岸田氏を「親台派」「台湾重視」などと好意的に伝えた。

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新型コロナに加え、経済や外交など、さまざまな問題が山積している現在の日本。岸田新総裁はどのような手腕を発揮するのだろうか。

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